友人の旅立ちを知ってから、黒い服ばかり着ている。弔い、喪に服す、言い方はいくつかあるけれどそういう思いからだ。自己満足といえばそれまでかも知れない。ただ、なんとなくそうしようと思ったのだ。いつまでとも決めていない。先日、友人の家を訪ね、手を合わせる事ができた。本当に、本当に、友人はいなくなっていた。やっと私は実際にこの目で見た。写真の前で泣き続けた。神様どうして私の友人を連れていったのですか。その思いと、神様なんてこの世にはいないという二つの思いがあった。普段は普通に過ごしている。それでもふと思い出しては悲しみに打ちひしがれる。これから先、いつも待ち合わせをしていた駅に行っても彼女はいない。カフェに行っても、書店に行っても思い出すのだろう。そうして私は生きていくのだろう。まだしばらく黒を着るつもりだ。新しい年が始まったばかりだが、大変な日々が続いている。どうか身体だけは大事にしてほしいと思う。