年末年始で久しぶりに実家に帰った。いつぶりだろうか。たぶん、一年半くらい経つんじゃないかと思う。同居してる猫の関係で長くは帰れない私。
実家に帰ると、母は変わらず、色々あったみたいだけど元気な感じで、妹弟もそれなりに元気にやっている。何気ない、けど少し懐かしい風景。うちの家は、妹も私も違うところに住んでるのに、なぜか年末年始は行動を共にすることが多い。これはいつまで続けられるんだろうか、きっといつかこれ自体を懐かしむ日も来るのだろう。そんなことを思う。
親族の集まりに参加する。私は3年ぶりの参加。もうこの世にいなくなった人もいれば、新しく家族になった人もいる。全体で見れば増えてると思う。終わりと始まりが同居してて、雰囲気はとても賑やかになった。犬も増えて、鳴き声も賑やかだ。この前会った時は、ずっと小さかったいとこの子どもも、もうすっかり大きくなっていたし、一方で、会ってない間に生まれた子はすっかりあちこち歩くようになっていた。その子の散髪を、美容師の弟が頑張ってやってるのを見るのもまたしみじみといいなぁと思う。年が過ぎゆき、幼かったものたちは育って、新しい家族を迎えていく、そういう営みが尊いと感じる。
都内に住む私は、猫と同居してるわけだけど、やっぱりこんなに賑やかな空間に当てられてしまうとどうしても都会での生活が少し寂しく感じてしまう。都会が冷たいから、とかではなく、地元の人たちが温かいから、温度差を感じてしまったり、人の距離感が物寂しくなることがあるのだ。
猫と暮らしているから、私は寂しさで自分を見失わずに済んでいる。私が地元に帰って、都心に戻って寂しさを感じている一方で、お留守番をしていた猫は私で寂しさを埋め合わせている。やたらと話しかけてくるし、ずっと近くで寝ている。そうやって、何かは何かに支えられて、補い合って、緩やかにつながりながら生きているのだなぁと、改めて感じる。
猫も、家族も、私自身もいつかは終わりが来る。そこに向かって行くまでの何気ない、けど、かけがえのない時間がそこにはあるなぁと、考えさせられたのであった。