ベンダー資格が嫌い

hctaw_srp
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公開:2025/8/30

社からAWS/GC等の資格取得を命じられて非常にストレスを覚えているので、ベンダー資格が嫌いとの感情を吐き出すことで発散する。

サービスでシステム界をインデックス付けする無意味さ

ぶっちゃけ、ベンダー資格で問われる内容はケースバイケースで適切なソリューション選択・構成選択が出来るか、と言うだけだ。ぐぐるどころか、LLMに検索を委ねられる昨今でベンダー固有サービスの名称・特性を覚えつつシステム構成にマップする意味・コスパがあるのか。全く無いと思う。都度要件を読み取った上で調査すれば良いのだ。

不明な内容を曖昧なままLLMに突っ込めば良い、とのヌルいことを言っているのでは無い。本当に把握すべきはもっと抽象的な概念だ。3層アーキ、MVC、JAMStack、、この例たちはさておき、あらゆるレイヤで様々な概念論がシステムには転がっているが、この概念ベースに全体像や各レイヤが果たす役目を抑えるのが最も重要だ。なぜならばSpecificなソリューション名はあくまでも概念を具象にするための手段でしか無いからだ。

本質的には目的がインデックスになるべきであって、目的に沿うソリューションが何かは様々な目的ベースに都度調査をして理解を深めれば良い。ソリューション軸で構成を決めたシステムが上手く顧客と擦り合わさってリリースされた現場を見たことがあるか?目的に沿う手段の選択肢を広く取れることが最重要であって、目的に合致する(限られたクラウド上の)サービス名を早押しクイズ出来る能力には微塵も価値は無い。

概念理解を深める上でベンダー資格が有用なのか

疑問系で書いているが、言うまでも無く有用では無い。

システム界の住人が本当にやるべき学習は実務含めたハンズオン一択だと思っている。業務でも趣味でも何でも良いが、実際に書く、動かす、トラブルシュートをする。その過程でベンダー提供の公式ドキュメントを読んだり、必要であればOSSコミュニティに(Issueを挙げたりPR出したり等で)突撃したりも起きるだろう。この様な営みの中で実際に動く物が出来、どうして動くのかを把握し咀嚼することが一番有意義と信じている。実態を抽象化したクラウドサービスを覚えたところで、動くまでの過程や動く背景等には絶対に辿り着かない。

このスタンス自体は、新卒1~3年目頃に金・土の深夜にファミレスに突撃して徹夜コーディングをしていた自身の体験ベースなので相当偏りがあることは否定しない。ただ、あの頃に社で扱っていなかった技術をあれこれと貪った結果として、業務でなかなか触れられなかった領域への解像度向上やモダン技術の威力把握(業務はJSF使っていたりとなかなか枯れていたので、SPAを遊んでいた時は感嘆した)等は間違い無く得られた。後者に関しては存在する概念を広げてくれたとすら言える。概念diffをカバー出来れば、そのdiffを生んでいる主体(サービスなりライブラリなり)が誰かさえ抑えれば良いともこの時代に学んだ。

ベンダー資格には割り切った姿勢が必要なのだろう

自身の学習との観点では死ぬ程無駄だと思うので、もう組織の中でアピるためだけと割り切る他資格取得へのモチベーションは湧かない。社内政治の道具。こうやって書くだけでも本当に無駄だと感じる。

最近ネタ切れ気味なのであまり大口叩けないが、やっぱり趣味コーディングをしている時間が一番尊い。学びの量でも没頭の深さ的にも。

終わりに

やりたくないこともやらないといけない。これが社会だ。社会の波に呑まれた私は諦めてベンダー資格の勉強をするのだった。

これから社会に出る若者たちは震えてくれ。

@hctaw_srp
野球を観ることとサウナ、プログラミングが趣味。未知の領域を自分なりに咀嚼出来た瞬間が好き。ここでは気が抜けた文章を投下したい。