20歳くらいの頃から、頭の回転が速い人はかっこいいなあ、と思ってきました。
例えば松本人志さんとか、どんどん面白い発想が出てくる人がいます。
自分もいつかそうなれたらいいなと思っていましたが、
たまたま以下の本を読みまして、速いことだけが凄さじゃないのかも、と思い始めました。
この本は基本的に会話について書かれているのですが、
その説明の一つとして「ハイギアの思考・ローギアの思考」という概念が出てきます。
かいつまんで説明すると、
思考には、速い思考と遅い思考があるよ
速い思考は、回転数が高いけどトルクが出ない。考えが浅くなりやすい。
遅い思考は、瞬発力はないけどトルクが出る。深く考えられる。
みたいな概念です。
速い思考だけでなく「遅い思考にも利点がある」というのは個人的に大きな発見でした。
自分は憧れもあいまって、どちらかと言うと速く考えることを大切にしてきました。
でも、この「遅い思考」という概念を知ってから、
今まで周りにいた「この人みたいには考えられないな」「この人が考える課題について、気にも留めたことがない」と思わせられる人たち、
彼らは遅い思考をしていたんだな、と合点がいきました。
一生同じ目線で話せないかもな〜と諦めていたので、少しとっかかりが見えて嬉しい発見でした。
ついでに、格ゲーの話を。
格ゲーでどなたかプロの方が「〇〇さんは、状況が切り替わったことを察知して、戦術を切り替えるスピードが段違いに速い」と褒めているのを聞いたことがあります。
今考えると、「いかに素早くギアを切り替えるか」「自分の意思で考え方自体をコントロールできるか」という話だったんだな、と思いました。