自分はめっちゃUIデザインが得意というわけではないのですが、UIのルールの設定の仕方が大事なんじゃないか、と考えています。
ここで言うUIのルールは、「そのソフトウェアを操作するためにマスターする必要がある決まり」のことを勝手に言っています。
ルールの投資対効果
ユーザーが一つのルールを覚えた結果、そのソフトウェアで沢山の事ができるようになれば、そのルールはユーザーにとって「投資対効果の高いルール」と言えると思います。
逆に新しいルールを覚えても新たに出来ることがそこまで増えない場合、投資対効果が低いと言えると思います。
投資対効果の低いルールの例をあげると、
「写真は左スワイプで追加、動画は右スワイプで追加」のようなルールを設定した場合、一つのルールに対して手間が減るアクションが一つだけです。
それよりも、例えば「左スワイプでゴミ箱に移動、右スワイプでライブラリに追加」のようにすれば、現在表示しているアイテムによって操作対象を変えることができるので、一つのルールで沢山のことが出来るようになります。
大体の場合、後者の方が投資対効果がいい優れたUIだと考えています。
ルールの借用
他にも、優れていると思うルールは一般化された UI の作法をそのまま使う場合です。ユーザーが慣れていて覚えるのが苦ではない点が優れています。
ユーザーが簡単に覚えられるルールであれば、投資対効果への期待値が下がります。
よくモバイルアプリの開発で「できるだけネイティブのコンポーネントをそのまま使おう」と言うのは、ユーザーが新たに覚えるルールが少なくなり投資対効果が良くなるからだと考えます。
ルールが多い弊害
また、そもそもルールが沢山ある場合はソフトウェア全体の学習コストが高くなるので良くないです。
また、たとえソフトウェアがユーザーに愛されて沢山のルールを覚えてくれたとしても困る場合があります。
それは、ユーザーがソフトウェアから一時的に離れてその後復帰してくれる時です。復帰時、ユーザーはルールを思い出すところから始めます。
その時にルールが多ければ、覚え直すのにうんざりして別のソフトウェアを探し始めるかも知れません。
(少しずれますが、復帰ユーザーのためにルールを簡単に参照できるようにしたり、思い出しやすいルールにするのも重要だと思います。)
UIのルールは少なくしよう
最近こんなことを考えてました。まとめるとこんな感じです。
ルールは少なくしよう
ルールはシンプルにしよう
ルールの投資対効果に気をつけよう
一般化されているルールを出来るだけ使おう
復帰ユーザーが思い出しやすい工夫をしよう
おわり。