2025年11月20日、カービィのエアライダーが発売した。本当に本当に、ずっと待っていた。
とはいえ明確に「待っていた」というのは言い過ぎかもしれない。Nintendo Directで何かしら新作の発表があるたびに「エアライドがなかった」というのは、ある種定番のギャグの一つのような気持ちもないわけではなかった。というのも、自分の周りに「カービィのエアライドを死ぬほどやってた」という人はほとんど居なかったからである。「自分も大好きな、ある種カルト的な人気があるゲーム」という認識をしていた。まさか続編が出るとは、正直全く思っていなかった。
「カービィのエアライドの新作が出るんだって」と言われても半信半疑だったし、「今エアライドをやって本当に楽しいのだろうか?思い出補正がすごくかかっているだけではないだろうか?」という、あの頃から20年くらい経った自分への不安も大きかった。もの凄く楽しみな気持ちと、楽しめなかったらどうしようという気持ちと、二つの気持ちがもの凄くて、発売2日前の11月18日はなぜか全然眠れなかった。眠れないタイミングが早すぎる。
では実際に発売されて、プレイしてどうだったか。もうこれは本当に、本当に最高のゲームだ、という確信がエアライドを走り始めたその瞬間からあった。あまりに、あまりにあのときのエアライドすぎる!
「エアライドが好き」と言っても、GCを現役で使っていたあの頃にやり込んだだけであって、その後プレイしたことはない。本当に20年ぶりくらいのプレイである。それなのに、「あのときのエアライド」だと感じるプレイ感。かといって完全にそのままというわけではなく、完全により面白くなっている。それだけでもすごいのに、なぜか昔のコースもそのままSwitch 2向けに再現されていて、情緒がめちゃくちゃにされてしまう。コルダの音楽、好き過ぎて吹奏楽部の部室で一人で吹いてたな…みたいな余計なことまで思い出してしまった。最高、最高です。
そして、最初のDirectのときには「なくなっちゃったのかな…好きだったんだけどな…」と思っていたウエライドも完全再現。「エアライドが好きだった人」と話をしても、「ウエライドをやってました」という人に会ったことが本当になかったので、正直ウエライド復活は本当に驚いた。なお、自分はウエライドが大変好きである。エアライド、シティトライアルに飽きてきたな〜と思ったらウエライドをやり、そしてまたエアライドやシティトライアルに戻る…ということを繰り返していたので、ウエライドあってこそのエアライドだと勝手に思っていた。思っていたので今回なくならずにしっかり再現されたことが、本当に嬉しい。嬉しいのでエアライドの次にやったのがウエライドだ。これも今回またステージギミックが凝っていて楽しい。また折りに触れてやり続けると思う。
さて次はシティトライアル…といくはずが、Directのときから気になっていた「ロードトリップ」に手を出してしまった。これが完全に終わりの始まりだった。
わたしはまあまあカービィのゲームが好きである。「まあまあ」と書いたのは、ゼルダやポケモンほど「シリーズほぼ全部やってます!」と胸を張って言えないからである。星のカービィ3、夢の泉デラックス、星のカービィ64、あつめて!カービィ、カービィファイターズあたりをやり(DS系のメインシリーズはやらず)、その後は子どもと一緒にスタアラ、ディスカバリー、Wiiデラをやっているような感じである。「カービィのことは大好きだけど、スパデラ含む所謂世の中のカービィっぽいものはやっていないかも」という自認だった。
そんな自分が小学生の頃死ぬほど遊び、「カービィの中で一番面白い」と思っていたのが「星のカービィ64」である。弟と協力しながら「このコピー能力の組み合わせでいけるんじゃない?」というのをフィールドで試し、クリスタルをすべて集め、真のボスであるゼロツーを倒した経験は、自分の「カービィって楽しい!」のベースとなった。ただこの「星のカービィ64」、自分の家族以外に「面白いよね!」と言われたことが本当にない。「すごい好きだけど誰にも共感してもらえないタイトル」の中に入っている。星のカービィ64は名作なので全員にやってほしいのですが…?
(なお自分の実家の中では「星のカービィ64」は「カービィの大傑作」ということになっている。実家で現役で稼働しているWiiに「星のカービィ20周年コレクション」を刺して、長男にも最後までプレイしてもらった。狂気だ。)
エアライダー以外の話が長くなってしまった。そう、エアライダーのロードトリップである。これが、星のカービィファンにあまりにやさしい、やさしすぎる、プロの設計になっていて、カービィのゆるふわファン(自称)なのにめちゃくちゃ刺さりに刺さりまくってしまった。
まず道中を助けてくれるお助けキャラの面々が、あまりに「知っているキャラ」過ぎる。カッパーはまだ星のカービィ3にも出てくる(らしい、記憶が無い)ので「オホホ」という声をあげるだけで終わったが、ヨガン。ヨガン!そう、ヨガンは記憶の限り星のカービィ64にしか出てこない(インターネットにもそう書いてあるので正しそうだ)。「ヨガンなんてわかる人いるの?!!」と言って喜んでしまった。なお前述の通り長男は64をやっているので「え、これって…64のキャラだよね?」と言ってくれた。星のカービィ64をプレイしてくれてありがとう。ヨガンが出てきたのが嬉しすぎてライセンスカードのアイコンがずっとヨガンです。
そして道中に出てくる「ゼロツー」!Directでゼロツーがチラ見できたときに「ゼロツーだよ!!」と言っても誰にも理解されなくて、製品版に出てこなかったらどうしようと謎の心配をしていたが、本当にいた。クリスタルを全部集めなくても、ゼロツーと戦える!!ちなみにゼロツーは星のカービィ64でフィールドに散らばっているクリスタルを全部集めないと戦えない「真のボス」だ。各フィールドのクリスタルをちょっとずつ集めて、初めて戦ったときの、あのコントローラーを握る手が震える感じが忘れられない。エアライダーでの戦い方はクリスタル銃じゃなくてマシンに乗って突撃だけれども、本当に25年越しにゼロツーと戦えて嬉しい。に、25年…?
とここまでひたすら64の話をしてしまったけれど、定番の敵キャラも、ディスカバリーにしか出てこないキャラも、あつまれ!カービィにしか出てこないキャラも居る。ロードトリップ中、あまりに「見たことがある」のオンパレード過ぎて、情緒が追いつかなかった。カービィはキャラの名前を覚えていなくてもできるゲームだし、ゲーム内にちゃんと出てくるわけでもないので、全員のキャラ名を覚えているわけではない。覚えているわけではないけれども、確かに知っているキャラがそこに居る。薄く長くみたいな状態ではあったけれども、カービィのことを、エアライドのことを好きで居続けていたご褒美みたいなゲームみたいだなと思った。
ロードトリップ、そもそもの話も素晴らしかった。というかあまりにいつも通りのカービィ過ぎてびっくりした。「カービィの話ってそういうところあるよね」を地で行くストーリー。カービィファンとしての自分が大満足です。ちょっとネタバレになるのであまり詳しいことは言えません!
ということでお察しかと思うが、全然シティトライアルに取り組めていない。とはいえシティトライアルはこの後無限にできるので、たくさん楽しみたいと思っている。
カービィのエアライダー、本当にありがとう。