Software Design 2024年4月号、なんと第2特集が「テクニカルライティング」です。
テクニカルライティングというのは、簡単に言えば「読み手や目的に合わせて情報をわかりやすく伝える技術」のことです。この技術はエンジニアが書く文章にも役立つんですよ、というエッセンスをお伝えしているのが本特集になります。こちらの特集で、一部の章を執筆させていただきました。より抽象的な章を担当したこともあり、自身の表現力の不足なども感じましたが、他の方の章とあわせて、「テクニカルライティング」のエッセンスがぐっと詰まった特集になったのではないかなと感じます。書店などでお見かけの際に、是非手に取っていただけると嬉しいです。
……というのが表向きなご案内でして、以下、「テクニカルライター」や「テクニカルライティング」に関して、個人的な日記を書きたいなと思います。
2023年の次世代Webカンファレンスのテーマに「テクニカルライター」が挙がったときも「Webという業界の中でテクニカルライターという職業も認知されるようになってきたのだなあ」と思いました。今回Software Designという、1990年から刊行され続けている老舗の雑誌で「テクニカルライティング」が取り上げられたことも、「テクニカルライティング」という技術の知名度が向上してきたのかも、と思います。これまで特に日本では「マニュアルなどの説明文書を書く技術」として継承されてきたテクニカルライティングの技術が、Webやソフトウェアの業界のお役に立てるかもしれないということが、テクニカルライター業界の端っこの方でせっせと仕事をしてきた者としてシンプルに嬉しいです。
このように特にWeb業界やソフトウェア業界の中で「テクニカルライティング」の知名度が上がってきたのは、これまで継続的にテクニカルライティングについて発信してくださった方々のおかげだなと思っています。
Technical Writing Meetupを立ち上げた矢崎さんやmochikoさん。特に、その後も継続的にTechnical Writing Meetupを開催し続け、コミュニティも作ったmochikoさんの影響力はとても大きいなと思います。これで「テクニカルライターという職業を知った」という方も居るのではないでしょうか。
「テクニカルライティングの基本」を公開し、2年連続でバズった仲田さん。このはてブでのバズりで「テクニカルライティングという考え方を知った」という方も多いのかなと思います。登壇依頼もしっかり受け、外部への情報発信をし続けたところが本当にすごいなと思います。思えばわたしが現職を受けたきっかけも仲田さんのブログ記事でした。笑
先を走っている皆さまが、こうやって継続的にテクニカルライティングやテクニカルライターについて発信することで、世の中に伝わるものがあるんだなあと改めて思いました。自分自身、そんなに外部登壇をバリバリするような仕事はできていないのですが、そういうチャンスがあったら逃さずちゃんと掴んでいけるような人間になりたいなあと思います。