疲れてしまった話

heron
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あの時、嘔吐や食欲不振、不眠が重なり出勤した日、通勤途中の電車でうずくまっている人がいた。周りは見ないふりなのか気づいていなかったのか今もわからない。

私は周りに声をかけ、席をあけてもらい体調の悪そうな彼女に座るよう働きかけた。

なんで誰も動かないんだろうという気持ちが昔と重なった。

あれもきっかけのひとつだったんだろう。

こういう風に誰も助けてくれない、周りに人がいるのに助けるのは自分しかいない体験をすると余計無力感を味わう。私だって余裕があるわけじゃない。

それが私のトラウマのフックになってしまうのか、そういう事実に最近気づいてしまって、呆れた。くだらない。生きづらい。

ここでいうトラウマは雑談で使うものではなく、乖離を伴うものね。もう乗っ取られたくない。知らぬ間に死にたくない。

深刻そうにする自分も嫌いなんだけど、ちょっと疲れちゃった。

心の傷由来のもので実はなんの病気でもないかもしれない可能性が今更出てきてもね。

ずーっとぼーっと、調子の悪い耳で音楽を聴いている。

そうね、実家いる頃はこうやってどうしようもなくなったら芸術に浸るしかなかったものね。

明日は好きな画家の画集でも見に行くか。

正直、冗談抜きでいつ死ぬかわからないし。自分としては生きたい。生きていたいんだよ。

家族残して死にたいわけじゃない。

ただあの行動も言動も乗っ取られるのはホント繰り返したくない。

夫に全部寄りかかるわけにもいかない。一人で全部できたらいいのにね。難しいみたい。疲れました。