本日は桜染めの日。
前日から準備をしていた染液が、なんとアルミの鍋で諸々の準備をしていたため黄色い染め上がりに。
それもまた美しいけれど、今回は桜の花の色を目指したかった。だから、わざわざ茹でこぼして黄色い成分を飛ばす工程まで挟んでいたのに。
ということで、これも勉強、最初から今回はステンレスの鍋で触媒は重曹でやってみる。
①桜の枝を細かく切り
②洗い
③20分火にかける(水6l:桜1.8kg) このとき黄色い成分が先に出るので茹でこぼす
④重曹(小さじ1)を投入、また30分火にかける
⑤枝をキッチンペーパーとザルで濾す このとき、なるべく丁寧に濾すとムラなく染まる
さらに大切なのがここで空気に触れさせながら液を酸化させること。容器から容器へ10回ほど行ったり来たりさせる。
⑥準備(豆乳に20分つけ、平置きで干)した布を染液につけて、20分弱火で煮る
⑦そのまま30分置く
必要なら⑥⑦を繰り返す。
⑧すべて終えたら日陰で干す
こんな手順で進んだ。
昨日の失敗を引きずっていて、ぱっと見黄色っぽい染液に不安を感じながら染めてみる。引き上げると薄い桃色になった。思わずわっと声が出る。
染めたものを絞ると手も桜の花の色になり、ふわっと桜餅の香りがする。
桜の色も、それから香りも、なにか人を喜びの気配に染め上げる力もあるのかも、と思ってしまう体験だった。