元来、同年代の結婚や結婚式が起こりながら、仕事に忙殺され淡々とアニメを消化してツイートすることしかしていない「異常独身男性」が風俗というパラダイム遅れの行為を不慣れに遂行し、無意味な高い言語性IQによって記述された文章を楽しむカルチャーだった。
しかし、現在では大学生で暇を持て余しているにも関わらず特に行動を起こさないわりに平凡な葛藤をツイートしては2,3年でオフパコをして消えていくアカウントがTwitterに急増している。そのつまらない人間が踏襲する風俗レポートは一種の女性に対するセックスアピールになる。
同時並行的に夜職、不登校、精神病、女友達がいないヤリマン(同性の友達評価が低い女性は性格が悪い)等。身体のみが資本の女がファムファタルを気取るというムーヴメントが発生している。女にはブームの要因、原因を考えることはない、部族に近いナラティヴな思考の持ち主だ。ブームなのでタピオカ感覚でブロンとメジコンを投与しながらTwitterを眺めている、理由はブームだからそれのみ。そのため、認知機能が低下した低能女は風俗レポをする大学生を見てDMを送るという連関が生じる。
そこでありとあらゆるネットの女に「キモい」と投げられた僕が(現実では.......)これ以上ないクオリティの風俗レポを綴り一石を投じたいと考えている、あとオフパコしたい。では、風俗レポを記述していく。
僕が風俗に行ったのは大学二年度前期だ。忘れもしない一階のE棟で言われた言葉
「俺童貞卒業したwマジで最高だったよ(以下プレイの詳細」
ちなみにこれと同じイベントが別人物で繰り返されていく、そのたび僕は初見のように対応する。最初はほーんって感じなんだけど、これを繰り返していくうちに頭がおかしくなり他者の欲望を欲望した。
漠然と「勝ちたい」という気持ちがあったので、最初はナンパした。ナンパして卒業したわーつったらすごい気がしたからだ。一回目は渋谷のハチ公前でしたのだが、奇跡的に数人に一人ひっかけても初見でどんな人かもわからないのに会話が進まない。
「あ、綺麗ですね。あー天気良いっスね、はは……」
場所が悪いと考えて渋谷のクラブでナンパしました。
クラブはそもそも音を聞く場所だということです、ネットでナンパ箱と言われてるところに行きましたがみんな音楽のために来てました。四大要素のダンサーはブレイクを踊り、僕は知らんおっさんに
「あの女口説くんで、カクテルおごってください」
と言ってただ酒飲んで日本人女性二人に口説いた。おごってくれたおっさんは大好きなブルーノマーズが流れて音に溺れている。なんかいい感じだったんだけど、歳話した瞬間に若すぎて無理っていわれた、嘘つけやゴラ。次に白人に行った、Yeahとか言ってたら身内が集まってきていかついガードマンみたいな黒人たちと小一時間踊り明かしたけど結局あんま話せなかった。2~3時までいたけどクラブでナンパってデマじゃんって思ったなぁ~、静かなカウンターなんて誰もいなくてメインDJきたら最前列でモッシュしてるしね。
もうなりふり構わねぇと思って風俗行きました。正気ではなかったので風俗街みたいなところに下調べせずなんとおばあちゃんのお小遣いで行きました、諭吉一枚です。土曜日は皮膚科に通っていてそこが千駄木のすずらん通りという風俗街に近かったのでちょくで行きました。一万円しかなかったんでとりあえず格安ソープ入りました。
下町レトロな風俗街でネオンや無料案内所とかキャッチはなかった。受け付けは名前も知らん店に入ると、地元のたばこ屋さんの銘柄のように女性の写メが並んでいて
「今日出勤できるのは二人だよ、こっちがおすすめ」
と指をさされたのですが、自分は黒髪原理主義なので
「こっちでお願いします。」
「本当?こっちがおすすめなんだけどね。じゃあ、待合室そこなんで。」
待合室はムーディで客が来ると、こいつもなんかな?ってお互い思うし一段くぼんでて真っ黒くて薄いソファ。4畳半ほどの部屋の対角線上にはブラウン管テレビがついていて、特に興味もない置いてある新聞を読んだりテレビを眺めたりしていた。
そして待ちに待った嬢がきたのだが、あまりに美しくて閉口した。閉口したと同時に「おすすめされないのは何故だろう」と疑問が走るが、その疑問はすぐに解決されることとなる。
あーもう口くっせ、あマジ?口臭すぎだろ。ほんと、さすがにブレスケアとかそこのコンビニで買えんだろ。いや、くっさwまじwとなっていたところ、開口一番。
「キスはNGだから、好きな人とだけ」
エモくね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~しばきて~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~という気持ちを抑えつつ緊張して服を脱いだ。初めて女体を拝むことになるのだが、ここで新たな事実に気づく。我々はAVでマスをかくが、描画されたレンズ越しに「質量」はない。女性は外敵から体を守るために体の構成上脂肪が多い、動くとそれが波のようにたわんだりする。何が言いたいかというと「リアルの女体ちょっとグロくね?」となり、結構萎えた。一応、一緒に風呂に入ったのだが、水に浮かばせるとそれが脂肪と反発しあい、グロさが増した。
女はタイマーを入れ(それ朝起きるためのやつだよな?)「彼女作ってやりな、そっちのほうがいいよ」と言いながらクソ痛いし気持ちよくないフェラチオをされた。マジクソいてぇなこれ……って思ってたらいきなり
「なんさい?」
「21で大学生です」
「いいなぁ、あたしなんて中卒でこれだよ?」
うるせぇよてめぇ…………………………………………………………………………………….え?意図は何?めっちゃ罪悪感沸くしやりづらいしチンポコくそ痛いんだけど、チンポコが痛いことを伝えると上に乗って乳首舐めに移行した。これは本当に気持ちよく、ありえないくらい怒張したのを思い出す。「質量」の軸に於いてはデメリットの脂肪が「触覚」だといい方に左右した。まさしく落合陽一のデジタルネイチャーが可視化された瞬間だった。そして嬢は言った
「まぁこのサイズのチンポならこのコンドームでいいか」
言わなくてよくない??????????????????????????え、いう必要のある情報?Why?あとしゃべるとくっさマジで口くっさ。んで向こうは騎乗位の体制にはいるが、もちろんガン萎えしてしぼんでいてゴムに入らない。「とりまこいつには乳首や」となった女は乳首をまた乗っかってなめ始めた、しかし女は騎乗位にやたらこだわるのでしぼみ膨らみを繰り返す。
そうしたら腰が痛いといい始めた。さすがにさいですかみたいになってきた。そうしたら彼女は
「大学って勉強とかするんでしょ?彼女作ればいいじゃん」
どうやら彼女はこの町と店が世界のすべてなのだろう、悪意はないのだ、今ならわかるしかし当時の余裕のない俺は半分憤慨していた。そしたらタイマーがピピピピってなった。こいつの中卒トークが長すぎて実際あんまできなかったし、ゴムつけることすらできなかった。
お年玉の諭吉を払った俺は帰りしに親に「病院終わりにちょっとぶらついてたからごはん遅めでいいよ」とうそのLineを送り、空っぽになったおばぁちゃんのお年玉の封筒をただ眺めることしかできなかった。