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hhq412
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 生活感のある部屋の方が好きだ。昔からそうだった。きっちりと整頓された部屋より、多少はごちゃついていて暮らしの気配がある方が好き。十代の頃に買った写真集があった。今では誰の作品だったのかわからないしタイトルも覚えていないけれど、被写体がおそらく実際に暮らしている部屋でスナップ写真を撮っていて、好きなキャラクターがどっさり置かれていたり、タバコの吸い殻が入ったビールの空き缶や灰皿が置きっぱなしになっていたり、本が山ほど床に積まれていたり、多分「撮影だから片付けて」みたいなオーダーのない飾り気のないもので、強烈に惹かれた。

 インテリアのこだわりはとくにない。かわいいと思ったものは新しいものも古いものも買うし、かわいいと思わなかったら買わない。食器もそうで、お茶碗とお椀は家族全員同じものを使っているけれど、ほかはほとんどばらばら。今ではある程度自分の好みを理解しているし、それで安定もしているからか、ばらばらでもなんとなくまとまって見える気がする。たぶん新しい家もそんなかんじになると思う。

 ぱきっとした青いベロアのソファを買い足したい。壁を淡いテラコッタにしたから、青とのコントラストがたのしいと思う。テーブルは使っていない古いやつがあるから必要なし。たぶん、合うし。あと、テレビが必要。ちいさなアパートなのでちいさなテレビしか持っていない。あれをリビングに置くには少し控えめすぎる気がする。自分の部屋はワインレッドみたいな色にした。デスクに向かって仕事がしたい(今までずっとソファだった)から新しい椅子も欲しいかもしれない(でも持っているやつで事足りる気もする)。

 欲しかった新しいアートはカチナツミさんの作品がいいな。額装してわたしの部屋に飾りたい。黒いフレームを買おう。

 追記。不用品を売りに行ったリサイクルショップでIDEEのミニソファに出会い、格安で手に入れた。欲しかったけれど高くて諦めていたやつだったので即決だった。運がよすぎてにこにこしてる。明日は新居の引き渡し。