去年くらいから毎日時間を見つけたらお絵描きばかりしていて、上手くなってきたかもなんてちょこちょこ思いつつ、しかしどうしてこんなに自分の絵は硬いのかなあとずっと考えている。プロの漫画家さんをはじめ、うまい人たちの絵は、静止画なのにしっかり動いている感じがある。一枚絵じゃなくて漫画だったらもっと動くようになるのかなと思ったけれど、そうでもない。わたしが描くとぴたっと止まっている。どういう仕掛けなのだろうかと頭をもたげていた時、東山アキコ先生の記事を読んだ。いわく、丁寧に仕上げていくアシスタントさんへのダメ出しで、「線が硬いから動きがない。もっと短い時間で描けるようになって」といった話。なるほど!
ということで早速今作っている漫画にて実践しているものの大変難しい。そもそもの画力のせいで、さっさと描こうとしたらぐっちゃぐちゃになってしまう。そのくせ描きたかったシーンは盛りに盛って丁寧に仕上げたくなるのでどうにもちぐはぐに。一朝一夕じゃどうにもならない。やはり何事も練習あるのみ。
学生の頃、中学も高校も入学当時は部活に入っていたけれどたいてい真面目にいくのは最初だけで、不真面目なわたしはあっという間に幽霊部員となり、帰宅部になった。あの頃のみんなが頑張って毎日積み重ねて得た経験を、大人になった今完全なる趣味というかたちでそれに似ているがごくささやかなものをひとりで静かに体感しているかんじがする。とはいえ不真面目なわたしも好きなことであれば、勉強したり、努力して練習するのが結果的にとても楽しいということには、専門学校時代に知れたから、まあ、わたしのペースがこれだったんだろうなあ、なんて。