友人の夫が撮った、友人の写真。愛しか写ってなかった、愛そのものだった。あまりにきれいなものだから何だか涙が出てしまった。当たり前すぎて忘れていたけど、写真って誰かの眼差しなんだな。なんて力強い、なんて密やか……あの日あなたを見ていた残像。
学生時代。友人宅へ泊まりにいくなどすると、友人母の 「娘に向けた温かな眼差し」 に思いがけず出会うことがあり、その大事にされている光景を傍からそっと眺めるのが好きだった。
彼女が第一子を産んだとき 「むかし氷々からそれを聞いて、親に対する認識が変わったんだよね」 と話してくれたことを、ふと思い出す。
写真も被写体ばかりに目がいきがちだけど、撮ったひとの眼差しなんだと思うと胸がいっぱいになる。幼い自分の何げない一枚だって違ったふうに見えてくる。いまは亡きひと達のとらえた一瞬ならば尚のこと。