とある映画のワンシーン

hibi
·

電話にて不測の事態を告げられ動揺する主人公に対し、受話器ごしの同僚が 「電話を置いたら目を閉じて深呼吸。冷たい水を一杯飲むように」 と静かに助言するシーンがあったのだけど──はいっ《人生を共にしたい男・オブ・ザ・イヤー》おめでとうございますーーってなっちゃった。こういうのにめっぽう弱い。もう瞬殺。内容と関係ないところで ひとりクライマックスを迎えてしまいました。

映画のおともは『あんぽーね』。 ずっと食べてみたかったんだ〜おいしい♩

-----------------

平時における危機管理にはやや過敏なわたしですが、こと有事でのポンコツ具合といったらないのです。頭まっしろ。咄嗟の対応力ゼロ。なのに一見しっかり者に見えてしまうらしく (あくまでも一見。そのうち露呈しちゃう) すこぶるタチが悪いのだ。そこで言うと、我が母の肝の据わり方はちょっとした侍のそれです。数年前に父が倒れ生死をさまよった折、わたしはもう病状のヤバさと状況のヤバさに呑みこまれ 「 1 9 9 」 と2度押し間違えるくらいにはテンパっていたのだけど、母は終始にわたり尋常じゃない落ち着きっぷりを発揮しており、ついには救急車の到着まで軽くメイクなどはじめる始末。え?……いや、え?「あ、眉毛かかなきゃ」 じゃあないのよあなた。こちらが父と母 (と猫) の周りを500歩くらい右往左往してるあいだ 1ミリたりとも動かずナチュラルメイクを施していく母……いやはやハート強すぎだってば。まぁ…それこそが母の母たる所以というか、つねに家族のピンチを救う信頼と実績のスーパーマン (スーパーウーマン?) でいられる理由なのだけど。それに引き換え わたしの心許なさ〜受け継がれぬDNA〜〜。

(そういえば あの時、救急隊員のひとりが 「あっ…猫ちゃんがいる……ど…どうしよう……猫ちゃんこわい……」 みたいなことを言い出して気が遠くなるような気持ちになったんだった、、申し訳ないけど一分一秒を争っていてそれどころではないのだよ猫もわたしも𓃠𓈒𓏸)

──というわけで、冷静な判断と適切な措置に長けてるひとがとっても好きです。男女問わず惚れちゃう。こちらもあなたの為になけなしの度胸と両手いっぱいのポンコツを捧げるので (捧げないで) どうかお傍ですこしだけ頼らせてほしい!人生のコラボレーションしちゃお?…………なんて軽率に言ってはみたものの。そりゃあ誰かと人生を歩めたら最高だけれど、実際問題なかなかにハードル高し。わたしのことはわたしが一番知ってるのでね、、他人と暮らすことにおける適性の乏しさというか、その辺がいまいちパッとしないってのは胸に手を当てないでも分かっているの。どんなに憧れてたってさ、いざ想像しようとすると霞んで霞んで仕方がないもの。だからね、せめて互助…会?……っていうのかな?そういうのを結成したいところでして!どこかに同じような心持ちのお方はおりませんか!?《最後の砦協定》結ぼうよお願いします誰か!!ひとりだと まぁまぁ簡単に死んじゃう種族のわたしより、愛を込めて。

@hibi
氷々|たなびく思考と偏愛のひび