親指の使いかた

Chiaki
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この一か月、手首が痛くて難儀している。ペンを握るのも大変になってきたので、先日久々に整骨院にお世話になった。

5年ほど前、座っていられないほど首の痛みが酷くなり一時期通っていたのでそれ以来だ。20代の若い先生が多い医院で、ずいぶん顔ぶれが変わってしまったと家族から聞いていた。たしかに知った顔は2人……ではなくて3人ほど。どんどん独立して皆自分の医院を持つらしい。そういう方針なのだそう。前回担当してくれた先生もまだ在籍していたが、今日は見覚えのあるひょろりと背の高い先生が担当してくれた。痛めている右の手首、そしてなんともない左手首を順番に見て触って、「ああ、骨がズレてますね」という。

マッサージをするように、わたしの手のひらや指のあいだ、手首を押したり曲げたり回したりする。先生の頭の中には設計図がすでにあって、どんなふうに押したり動かしたりすれば元の位置に骨が戻っていくかわかっている。寄木細工の複雑なからくり箱をぴったり元通りにするように。親指の使いかたに癖があるんでしょう、と先生が笑う。

施術が終わって医院を出たところで家族に連絡をする。骨がズレていたことを伝えるとすぐに返事がきた。「人を殴ったの?」などと人聞きの悪いことを言う。そうだなあ、まだぴんぴんしているから、殴ったことはないと思うよ。

今日のごはんビーフン。豚バラにキャベツやにんじん、野菜もたくさん入れて。ビーフンってほんとうは1袋1人前で食べる麺料理の類なのかな? 給食ではおかずだだったね、と思い出話をする。あしたは角煮。

そんなわけで手首が本調子でないので当分のんびり更新です。

@hica
思い出のまじった日記みたいなエッセイみたいなものを書いています。