メルカリでティファニーを

hifuu123
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公開:2026/3/5

きっかけはティファニーだった。

ジュエリー界隈で定番の言葉に「二次流通」というものがある。まあ要するにセカンドハンド、中古品のことだ。金の価格が高騰し各社値上げ合戦となってしまった昨今、プロパー価格で好きなだけジュエリーを手に入れられるのはもはや富豪の域である。各社のエントリーモデルも30万近く値上がり、手に届きやすい価格帯のものは在庫薄になるのが常である。

そんな中、二次流通なら過去の廃盤品含めちょっと割安で手に入れることができるので、センスのある人たちはうまく取り入れているようである。かくいう私もベイクルーズ系列のヴィンテージ取り扱い店でティファニーのシルバーツイストチェーンを購入したことがあるのだけれど、シルバー磨きで磨くとキラキラとして存在感もあり、ニットや暗い色で重くなりがちな冬場に重宝している。

今年はもうちょっとガチで二次流通を掘り下げたいな〜と思ってた矢先、ヴィンテージ取り扱い店のオンラインにティファニーが大量に入荷した。YGの品もあってレア感がある。エルサペレッティのアルファベットシリーズがある……!と心が踊った。ただアルファベットは「e」だった。私は苗字にも名前にも「e」のゆかりがない。一生懸命考えたが家族全員全くeがはいっていない。推し(と言っていいのかビミョーだが)のイニシャルもeじゃない。eで思いつくの、沢北栄治(スラムダンク)くらいである。サワキタ推しの人いいな……とクソバカなことを考えてしまった。

結局、想定される使用頻度とゆかりのないアルファベットだったこと、そして値段を総合して考え、今回は見送ることにした。(カートオープンとともに速攻売れていたのでお値打ち品だったことには間違いない。) もしこれがもうちょっと使用頻度高そうなアイテムなら即ポチってたな〜と思い、ここで気づくのである。世の中には二次流通といわれる中古ジュエリーが溢れていることに……。

今まで私はジュエリーを買うのはあくまで労働の対価、換金だという考えだった。だからジュエリーを買う時は購入体験含めて何かエピソードがいる、と決めている。なのでなるべくプロパーの店舗で買いたい(なぜなら接客込みでのあの値段だと思っているので)、とずっと思っていた。

一方で、「これ、プロパーの値段だったら買うか迷うくらいの使用頻度になりそうなんだよな〜」「今更このジュエリー買うのちょっと気がひけるな〜」みたいなアイテムもちらほらある。例えば30代にしては可愛すぎ……?とか、そういうものである。わざわざ時間を割いて店舗に赴き、面倒なやり取りを経て購入するにはちょっとコスパ悪いアイテム。そういうのを二次流通で購入したらいいのでは!?と閃いたのである。なんて今更感のある、鈍い閃きなんでしょう。

ということで早速ネットで二次流通についてかたっぱしから調べた。各社の信用度、購入の手軽さ、規模感など……なんとなく市場感を把握した後は実際の購入者の声である。どういう先で買っている人間が多いのか。X, Instagram、threadsなど複数のSNSで情報を集めてみる。概ね皆大手のリユース店舗か、信頼度の高い楽天ショップで購入しているということを知った。初心者だし楽天で探してみるかな〜と思い、さらに色々リサーチしたのだが、やはり二次流通でもそこそこの値段がする。あまり普段楽天で買い物をしない、楽天経済圏外の人間からするとポイントもそこまで使えないし、旨みがないな〜と思ってしまったのである。この価格ならもうちょっと出してプロパーで買った方が満足度高いんだろうな〜、という感じである。

他に何か……と思って辿り着いた先が、インターネット闇市として悪名高いメルカリであった。試しにメルカリで検索すると出てくるアイテムは本当に玉石混合。個人出品の品はやはり安いが、それあからさまにニセモノだろ!?みたいなやつもフツーに販売されているのである。さすが、としか言いようがない。ただ、大手リユースショップもメルカリ店として出品しており、楽天とほぼ変わらないくらいの値段感で販売していることを把握した。

ちなみに私はメルカリをちゃんと使っていたのは産休中のめちゃくちゃ暇な時で、実家の自宅を掃除した時に不用品を売りまくり、発送があるから散歩しないといけないという状況に自分を追い込んでやっていた。その後はほぼ使わず、主にビジネス書を買うために使っていたくらいである。(小説などはプロパーで本屋で吟味して買いたいが、ビジネス書にあまりお金を払いたくないという意識の低さから使い分けをしていた。) メルカリであれば家の不用品を販売しまくってポイントを貯め、もうちょっと割安で手に入るかも……!と、またもや鈍い閃きが頭によぎったのである。

ということで家の不用品、主に使用頻度が下がったアクセサリーやもう使っていない時計、服などを出品してみた。服はシーズン終わりにもう処分してもいいかな〜くらいのものをいくつか出したのだが、意外と売れた。そして出品しながら、大体のアクセサリーがPGの色味、もう着ないかな〜という服が茶色系ばかりだということに気がついた。アクセサリーの趣味はほぼ変わってないけど、服はパーソナルカラー診断を受ける前に適当に買ったものが多かったから、思ったより似合わないから着用頻度が下がったんだろう、と勉強になった。アカウントにずらっと並ぶ出品物を見て、なんとなく過去のお気に入りたちに思いを馳せる。色々調べていると自分の買った服をすぐ写真に撮ってメルカリに下書き保存→いらなくなったら出品しているという猛者もいることがわかり、クローゼット管理にはとても良さそうだなと思ったし、実際に私もいくつか出品しようと思って登録してみたものの、まだもう少し手元にあってもいいかも?みたいな服もわかってとても良かった。とても面倒ではあるが今後シーズンの切り替わりにこれをやれば自分がどのくらい服を持っているのか適量がわかる。なるべく少ないお気に入りの服で着まわしたいので、これからもメルカリを活用していきたい次第である。

ちなみに出品にあたり自分の中でルールと売り上げ目標を設定した。ルールは

  1. いらないものでもプレゼントでもらったものは出品しない

  2. 梱包でめんどくさそうなものは出品しない

  3. 利益計算するときに資材は含まない

である。3.については、同人誌を頒布している時に利益限界点(利益が絶対出ないもしくは端数プラスで終わる)を意識していた身からするとビミョーであるが、単純に計算が面倒なので考えないことにした。あと、私は死ぬほど梱包が苦手なのでちょっとめんどくさそうand手数料がかかりそうなものはなるべく避ける(例:厚手のニットなど)ことにした。捨てた方が早いし。在庫としてだぶついていても面倒じゃない、かつ売ってもいいものを選定して出品していったところ、目標金額(欲しい二次流通ジュエリーを月の余剰金で買えるくらいの補助金額)を二週間で達成した。メルカリは目的のないお小遣い稼ぎとしてはやってはいけない。目標・目的を明確にした「ゲーム」なのである。

その目標にした二次流通ジュエリーは何なのか……については、購入確定してから書こうと思う。これを読んだ人は、本当にバカな買い物ゲームやってる人間がいるな、と思って笑ってやってください。

@hifuu123
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