ヒアミーアウトケーキをやる

東谷
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公開:2024/12/5

ヒアミーアウトケーキ、もとい推しの画像がついた竹串をケーキに刺していくというのがX(Twitter)で流行っているようで、これをオタクとのクリスマス会でやったら楽しいのでは? と思った。

本当は幼少期に恋心を抱いていたひとやキャラクターを順番に刺していって、それについてのエピソードを話す(ヒアミーアウト=「私の話を最後まで聞いて!」)というものらしいのだけれど、友人たちに話したら「普通に推しでもいい?(恋心なんて抱いたことないんで)」と言われたので広義にすることにした。

ひとりあたり刺す串の数は7本と決まった。どうしよう。誰にしよう。私は3人組ばっかり好きになるオタクなので、3の倍数で推しが増えていく。そうしたら7なんてすぐだ。

どうせだから、オリジナルのヒアミーアウトケーキに合わせて、太古の推しを発掘していきたいと思う。

思い返してみると、はじめて自分がオタクっぽいハマり方をしていたのは、高校に入る直前、あるアニメにハマったときだったような気がする。もともと原作の本が好きだったのだけれど、本を読んでいる時はただ物語を楽しんでいるだけだった。それがアニメ化されるというのでアニメを見て、あるひとりのキャラクターに心奪われてしまった。

そのキャラクターは3つ子のうちのひとりで、中性的な子で、女装をしていた。今でも3人組やかわいいタイプの子や女体化が好きなことを思うと、三つ子の魂百まで、という言葉が頭に浮かんでくる。

学校がなくて家でひとり暇だったこともあり、録画したアニメを何度も繰り返し見た。

毎週、その最新話が楽しみで、初めてTwitterのアカウントを作って感想を呟き、同じアニメが好きな人たちと繋がってたくさん語り合った。自分からフォローしてあいさつして、ガンガン返信を送って、なんて積極的だったんだろうと思う。相互フォローの相手に恐る恐る空リプを送る今とはえらい違いだ。(当時のTwitterの雰囲気もあるだろうけど。)

二次創作に初めて触れたのもあの作品だった。原作が本だったので、かなり古参のオタクが多いジャンルで、もうpixivは全盛だったはずだけど、そこではまだ個人HPでの二次創作が主流だった。絵や小説が上手なひとたちに憧れを持ったのは、あの時だったと思う。

実はここ数年その界隈と関わる出来事があって、それもとても楽しかったのだけれど、ここでは割愛する。

ああ、あの子が最古の推しかあ、と思ったけれど、よく考えてみたら、もっと昔、小学生の時、プリキュアに出てくる妖精の人間になった姿のことをかっこいいと思っていたような記憶もある。いや、それより前、ビジュアルはないけど、モンゴメリの赤毛のアンシリーズに出てくるギルバートみたいな人と結婚したいと思っていた。あれが初恋かもしれない。

うーん、思い出そうとすればするほど出てくる。誰を選抜するか……クリスマスパーティはもう来週。