仕事で他人様をまる2日間ほどカンヅメにして仕事をしていただいた。とは言っても自分も一緒に唸ったりして共同作業していたので他人様だけをこき使ったわけではない。
人間が根を詰めて作業をするときには快適な環境が必要である。快適な環境には適切な室温と適切な静けさ(適切な音量の好みの音楽である場合もあるかもしれない)と適切な飲み物が必須であると考えるところの私はせっせとお茶を出し続けていた。せっせと継ぎ足し続ける必要があるほどよく飲んでいただけたということでもある。帰り際には「出てくるお茶がたいへんおいしかったです」と言っていただけた。手持ちで最上級の金駿眉である。喜んでいただけてよかった。
ホスピタリティとは、自分以外の存在をより善い状態に近づけるために自分側の最善を尽くすことである。その心構えがあれば、他人や他人が人生をかけてうみだしたものを粗末に扱うような悲しいことは起こらないはずである。