書きたいよ〜ん

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頭で思い描いていることを形にするってすっげー難しいけど、どうにかして出力したいと思うことありません?小説は書けないけど、今抱えている感情をどうにか文章にしたい…と思うことがありすぎる。

三井さんとリョータ。挫折を乗り越えて、みたいなありきたりな表現よりも「今までの苦しみも悲しみも全部抱えて」みたいな言い方のほうがしっくりくる気がする。三井さんって、外側に出している感情と内側に閉じ込めている感情が同じくらいたくさんあって、リョータは外側に出している感情よりも内側に閉じ込めている感情のほうが多いなと思っていて、この二人の違いがたまらなく好き。

中学時代のリョータ、神奈川に来て、あの時初めて人とバスケットをしたと思うの。三井さんが初めての男。語弊がある。いやでもこれは真面目な話。一人でずっとドリブルして、一人でずっとシューティングしていたけど、あの日あの時初めて人とバスケットをした。自分よりも上手い人間が目の前に現れたら、そりゃもうすごい印象に残ると思う。中学時代だとなおさら。

屋上での喧嘩、二人にしか分からない苦しみが詰まっていて泣く。コートで出会いたかった、でも今の三井寿と宮城リョータはコートに立てない。バスケ大好きなのに。生きるのってどうしてこんなにうまくいかないんだろう。彼らが殴り合っている今この瞬間、日本中のバスケ部員たちは必死に練習しているのだろうな、と思うとつらい。

他人との喧嘩って、クソ腹立つ!テメー舐めてんのかよ!正直どうでもいいけど殴り合う理由なんてそんなもんだしな、まぁここで逃げんのも癪だしとりあえずやっとくか的なノリのどうでもいい喧嘩が多いんじゃないかなと思ってるけど、あれってその「どうでもいい喧嘩」じゃない。殴り合ってもどうにもならない人間同士の喧嘩だから。腹立つ!もうどうしていいか分かんねえ!となっても、バスケをすることによってどうにかなっていた。どうにかなっていた青年たちがバスケと向き合えなくなったとき、が、三井さんとリョータ。三井さんとリョータは、「バスケがあるからどうにかなる」なんだけど、花道は「バスケと出会えたからどうにかなった」って感じ。バスケがあって良かったよほんとに。

どうしていいか分からないときって、なんにもしないか、やっちゃいけないことをやっちゃうか、みたいな感じな気がする。やっちゃいけないことをやり続けていたら、もう戻れないところまでいける、そうなってしまえばもう。三井寿…三井さん、逃げられない人なんだと思う。逃げられない人。逃げようとしてるけど、逃げられない。背を向けて反対側の道を行こうするんだけど、結局一直線に歩き続けるから、振り返って戻ろうと思えば戻れる。ずっとモタモタ歩いていた。でも振り返って、全力で走り出したんだよな、三井さんは。

6月に出す本、わたしはまた学生の二人の話を書きたいと思っているのだけれど、とりこぼしているものがまだ沢山ある気がするから、どうにか形にできたらいいな〜…ジュンブラだけど…

「何年後かは分かんねえけど、俺はまた宮城とバスケしてる気がすんだよな」

ウィンターカップ、最後の試合が終わった後、二人の会話。リョータ、ギリギリまでアメリカ留学のこと話さないでほしいな。6月の話もう書き始めるか…孤独な原稿作業はもう始まっている。うわ〜ん。

@high_int_ball
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