流川楓さん、お誕生日おめでとうございました。おめでたいから流川楓さんの好きなシーンの話がしたい。させてちょうだい。
スラムダンクを読みたいと思った時、いつも手に取るのは「豊玉戦」回。なぜならわたしは豊田戦が大好きだから。
流川楓on fire、豊玉戦。IHの初戦でこの豊玉という、とても魅力的な学校を出してくれたことへの感謝。わたしは南という男が大好きだ。
流川楓好き台詞ランキングトップ5には入るだろう。それは、リョーちんがパスを出した時に流川楓が言った台詞。
「ジツは強いパスとりづらいんす ワンバウンドさせてくれるとありがたいっす」
これ。これです。わたしの好きなシーンは。ここの良いところは、それを聞いている時のリョーちんの表情もきちんと描かれているところ。「……!!」「……」と3点リーダーと!のみで表現されている。流川楓のこの言葉を聞いた時のリョーちんのコマがあるかないかでこのシーンの「意味」は変わると思っている。話をする人の表情ももちろん大事だが、どんな表情でその話を聞いているのか相手の姿が描かれることによって、こちらも色々考えることができる。その人間がこのタイミングその言葉を口に出した意味とはなにか、とか、色々と。しらばくこのページで止まってじっと眺めるくらい好き。この言葉は、相手がリョーちんだから言えたんじゃないかな、とも思う。彼らがこの数ヶ月で積み上げてきた信頼。スラムダンクはオフコートよりもオンコートの方がこういったシーンは濃密に描かれている気がする。
豊玉戦前のシーンになるが、これはやっぱり外せないだろう、なシーン。そう、流川楓と三井寿の1on1。ここの最大の好きポイントは、流川楓の脳内にずっと「君は日本一の高校生になりなさい」という安西先生の言葉があって、それをバチバチに意識しながら三井寿に挑む、ところ。バチバチに意識している。日本一の高校生という言葉も、三井寿も。三井さんはここで「どっちが湘北のエースか決めとくのもいいかもな」と言うが、流川楓は「湘北のエース」のさらに先を見ている。流川楓は三井寿を選んだ。今自分の近くにいる人間の中で三井寿が1番バスケが上手くて強いから。このシーンがあるからこそ、この後にある桜木花道と流川楓の勝負の「「良さ」」が際立つ。なんだが急に、私はいつか桜木花道と流川楓のCP要素なし小説を書くのではないかと考えだした。知らないけど。
流川楓さん、お誕生日おめでとうございました。だいすきです。