混濁の頃:過去と連続性(220705)

まよなか
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生きる理由がほしいよ。現世に拘泥する理由。汚いのでいい。むしろ汚くて最高に醜いのがいい。誰かのことが好きだからとか、夢があるとかさ、もっと楽しいことしたいとか。私ここ最近本当に幸せだと思ってたし、思ってた頃から(まあ今のバッドも一過性なんだろうけどね)状況は別に何も悪化してないのになんだか泣きたくなる。ちょっと大げさかも。泣きそうなほどではないが、泣いてすっきりしたい感じのもやっと感。やっぱ傾倒先、寄りかかる先がほしいんだろうな。宗教的な。かつてそれは好きな人だったり学問だったり哲学だったりした。打ち込みたい。夢中になりたい。何かに。なんでもいいから。

短歌も勉強も絵も文章も続かない。復習ノートも頓挫したし自炊もしてなければ部屋はすぐに汚くなるしほんとむり。自分。ふがいない。ふがいないのにそのふがいなさを目の当たりにしてなお平気でいられる自分が本当にふがいない。自分の人生の他人事感、全力で生きてない証拠。

過去が過去であること。今も過去になること。Kのこと、もうほとんどは忘れてしまってて、もう現実味がない。あの頃私を救ってくれてたのは間違いなく彼だけど、思い出はほとんど手元に残っていない。また違う人を好きになること。あれが暫定人生最大の恋だったということ。さっき廊下で恋人が後ろから両肩に触れてきたこと。スクランブル。ごめん、ちょっと何言ってんのかわかんない。

全部私。連続性。全部私の記憶で、私の人生で、でも、全部他人事みたいな感触。どきどきとか、涙とか、リアルタイムに感覚神経に作用するものだけに実感がある。例えばさっき教室に雨合羽を忘れたことに気づいて、あるかなってどきどきしながらエレベーター昇って、いちばん後ろの席に置かれたままのそれを見つけた記憶、は、鮮明に私のものだ。ほか、鮮明に私のものだって言える記憶、なにかな。あの、部活の全国大会、NHKホールで青い背景に文字が映し出されたとき胸を割いた熱い波みたいな感触、空調、静寂、匂い、ラジドラが流れ出したときの冷たい風がひゅっと通り抜ける感触、も、再現不可能で。悲しい。

全部消えていく。死ななくても、私は毎秒死んでいる。生きるって毎秒死ぬことなのかもしれない。再現性のない一瞬を積み重ねて、時々刻々と他人と化す薄っぺらいなにかを「私」という名前をつけてひとまとめにしているだけかもしれない。

すべてのものに終わりがあること、すごく嫌。陳腐だけど、今仲良くしている人達との関係もいつか終わる、たんにたまたま出会ったなかで最善を選び取りあった結果でしかないわけ。そういうこと考えるとなんともいえないむなしさがある。別に生涯不滅の愛を信じているとかではない。でも寂しい。むなしい。人生ってこんなにやるせないんだねって絶望したくなるだけ。どうしてみんなこんなかなしいことを受容できているのだろう。などと。

@highway0
見られたくないようで見られたい、聞いてほしいけど聞かせられないような、そういう思考