新刊というか再販分の本の仕様 覚え書きまとめ

hiino
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公開:2025/2/19

去年初めて作った小説の本が、webイベントで完売してしまったので、再販分を作りました。の記録記事。

注意:二次創作のジャンル名とCPについて伏せられていないですご了解下さい。

表紙

変更① 用紙をボンアイボリーに変更(画像右。前回は画像左、スノーエッセンスCoCキラ)

基本紙と言われるような普通の白いコート紙。前回のような内側から滲むようなキラキラ感・パールぽい上品さ等の華やかさは今回はないが、発色がシャープな感じがした。(その時の印刷によっても差が出る可能性、紙を変えたせいとは言い切れない)

上の画像ではPP加工の差もあって色の違いは分かりにくいかも…前回(左)の印刷には黄色みがあり、今回(右)は青みが強い。青の色が濃いめに出た今回が好みだったので、これは思いの外の良かったことでした。

変更② 背の部分を黒ベースに

前回は:文字の視認性の良さを取ったのと、実際の本棚に並べたあと白背を引き抜いたら表紙は黒ベース!というギャップがいいのでは?と思って、白地にしていました。この配置は、背のズレを考慮して3㎜を両幅に取っています(①写真左の背側・白帯部分)

しかし白ベースだと背の上下に三方印刷の黒インキがうっすら滲んでしまい、思いの外キラキラビューティー感が出せなかった。(画像参照)

ので、今回はその対策を。A案「上下3㎜ずつを黒にする」or B案「全部黒ベースにする」の、Bを採用しました。

結果として、汚れは一切目立たなく(傾けると滲みは少し乗って見える)、見目よくはなりました。視認性については、フォントのウェイトを太くしてもそこまでは出ず、細かな文字の視認性は落ちました。上部の小文字部分は中太のゴシックに変更してもよかったかも。

変更③ 表4の輪っか部分、色を濃いめにし、文様の互い違いになる形を正確に出した

前回は薄めの色で品はいい、が、インパクトが薄い…今回はリアルではなくてもいいと割り切り、螺鈿細工イメージの白味重視ではなく、青みのほかに紫やピンク系を追加で乗せて、三方印刷の派手目な色合いに寄せました。結果的に、循環する文様のうちに感情のループや揺蕩い、複雑に絡み合う理性の感じが表せたかなと、自己満足ですが思っています。

そして、前回は時間なくて丸を並べただけの擬似七宝文様だったけど、今回は互い違い部分を作り完全形になりました。ヨシッ!

変更④ ベルベットPP加工

前回は特殊紙だったので選べなかった(おたさんは特殊紙はクリア/マットの二択のみ)、手触りがえっちだという噂のアイツ、「ベルベットPP」にチャレンジしてみました。

⚪︎ 良い点、手触りがいい。なんかヌルッとする。シリコンぽい。

× 悪い点、めちゃ手の跡がつく。

*これは黒や濃色の上にベルベットPPをすると、必然的に目立つらしい。普通は避けるらしい。次から気をつけよう。

**この手の跡は、「メガネ拭きで拭くときれいになる」って井之ナカさんに教えていただいたので、覚えておこうと思いますん + 注意書きメモを作って同封しようと思いますん

ホコリもつきやすいらしいので、とりあえずビニール袋にまとめて入れて保管。そして100均でビニールブックカバーを買い、つけることにしました。

三方印刷

ここは、前回と同じデータを使い回し。

データ作成時注意: テンプレートには『このレイヤーにのせてください』指示のあるレイヤー内に蛍光緑の枠線があり、それを「削除しろ」とは書いてないから、イキで作成したんですが。それ、取るべきらしい。

思い返せば前回は「どうせ裁ち切れなのでまんま行きますね、次からは〜」的に口頭注意レベルで終わったのを、今回忘れてました。「蛍光緑の線は不要です。(やり直し!」ということになったので、めんどくせえと思いつつ5px外周削りました。だって裁ち切れなんでしょお?印刷には出ないでしょお?…どっちにしても仕様はちゃんと指示書いてほしいなあ

えーと、『三方印刷の枠、削除指示ないけどこいつは削除』です、次回の私へ。(あるのかな

そして前回の印刷でどうも天地が逆になってないかな?と思ってたとこ、今回は正位置に直ってたので、ヨシ!(やっぱ前回取り違えてんじゃん…?私以外は特に分からない部分だからいいけれど

三方印刷の発色について: 紙が上質紙のせいかと思うけど、やや沈む傾向があるので、明るめの色の時は注意かも。

本文

文字サイズ・行間などは奥付にも記載しました。9.5pt、行間16pt?(ここ後で確認)

しかし、文字組について「何が正解かさっぱりわかんないな……」と思いつつの作業だったので、もうちょっとイラレ組み版の勉強を頑張らないといけなさそうです。

こことかこことか参考になりそうかもしれない

今回、ページ数を先に決めてしまっていたので、推敲を重ねる内に増えた分を規定内スペースへ入れ込むために、けっこう字間をツメツメにしてしまって、読みにくい箇所が出来てしまいました。

小説は基本ベタ組らしい……。

私はツメ10%程度から行数が収まりきらないところで手動で前行へ入れ込むとか、いろいろいじってしまった。もしのもし、再版するなら見直したいです。

で、実際の刷り上がり。

全体に小口寄りでした。ノンブル・柱が切れそうでこわいこわい。ノドあきが広い広い。読めるしいいんですけど、前回と比べると数ミリでこんなに印象変わるんだ…!という発見がありました。

ノドが重要という理由。なるほど…

若干、今回の方が印刷がシャープかな?印刷機が変わったんだろうか?データ入稿でPNGバラページで入れたからかな?

とりあえずなぜこんなに違いが出るのか、よく分かんない。読めるからいいけど。

扉、目次、中扉 等々

(画像はデータスクショの加工です)グレー優先印刷にしてるのできれいでした。グレーは20〜70%内で5%刻みでつけている+文字は白フチや白枠に入れてるから、そう飛んだり潰れたりはしない・仮にそうなっても読める作りではあります。データが優秀(えへん

奥付け

第一刷、第二刷と並ぶと、我ながら一人前にでもなったかのような気分になって嬉しくなっちゃった(実際は頒布数の読み間違いでちょっと足りなかった

表2,3印刷を目次・奥付けとの共通デザインにしているので、全体的な統一感が出て良い感じになりました!やったね!

ノドの処理

今回は、このページも含めて、ノド側に入っていくデザイン、裁ち切れに見えるんですが、実は全て裁ち切れではない仕様にしています。見えない部分ですけれども。データは、ノドから10mmを白帯を引いて、無線綴じの製本糊の定着に負荷のかからないようにしました!(もみこさんのレイアウトを参考にさせていただきました)

表2.3印刷も、真っ黒に見えて、実は内側には弧を描いて螺鈿ぽい白ベース+端は白帯を入れてあります。

今回の本の仕様まとめ

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A6文庫サイズ

表紙:ボンアイボリー 180kg、フルカラー印刷/ベルベットPP加工/表2表3フルカラー印刷

本文モノクロ/上質紙 70kg/挿絵優先/本文228P

遊び紙(巻頭):アストロブライト - コーラルレッド

三方印刷(背厚12mm)

印刷所: おたクラブさん

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ノベルティ しおり

ノベルティとして 黒い紙に黒いホロ箔の組み合わせでしおりを作りました。

印刷は同じくおたクラブさん、紙はまくろ、箔はオニキス。しおりのサイズはLとSでお値段変わらないので、大きいのにしました。(前回は小さい方にしたので試しに)

大きい方でも文庫本に挟める大きさなので、見栄え重視ならこっちかも。ただし小さい方が扱いやすいです、読書の時に本にはさんでいると。

しおりに合わせて、タッセルも手作りしました。作り方動画はY子さんがノートしてらしたのでそれを見て作ったよ!

色は、推しカラーである黒と銀を組み合わせることに。

一度、練習として試作。手持ちの刺繍糸と、虹色の編み込み糸(編み物の時に一緒に編んでキラキラにするための糸らしい、古い貰い物なので詳細は分からない)を使ってみたら、虹色の糸に癖があってクリンクリンになってしまいました。これは房に向かないので、紐になる方へよじり込むことに。

糸は、手芸店で黒い糸ばかり見比べて悩んで悩んで、鼠色(155)と最濃グレー(601)の刺繍糸+日本刺繍の銀糸を房用に、紐用に刺子の黒い太糸、結び目用に細糸を買いました。(房の色合わせ、純粋に黒の刺繍糸を採らなかったのは、最濃グレーの方が柔らかい雰囲気になると思ったのです。結果的に色のまとまりが良く、いい選択でした)

小さいサイズにするために、動画とはやり方を変えて、ハガキサイズのメモ帳に二色をそれぞれ5回巻き、銀糸は3回巻きで、そこから外した輪っかの両端を紐で括って結び、1/2サイズにカット。房の長さ5センチくらいの細めのものを二つ作る方法にしました。欲しいのは10こ、糸が足りるかどうかと思ったんですが、刺繍糸一つずつで12個+自分用がひとつ作れました。

問題は、手芸店ならあるだろうと思った、飾り用の中玉ビーズ。作中のシチュエーションでオーロラが登場するので、それに合わせて透明なオーロラ光沢のある7〜10ミリくらいのガラスビーズがあったらいいなと思ったんですが、お店にビーズはあまり置いてなく。100均も、ダイソーはレジンばかりでビーズはほとんどなく。

しかし、セリアでお子様向けプラビーズがあったので、これなら通し孔も大きくていいなと思い、散々迷ってシルバー塗装のハート型を選びました。房と同色揃えならハズさないはず…!

組んだら、オニキス箔のしおり本体に比べて渋めだけど、いい感じになりました!やったー!

しおりにつけて、発送時にはビーズが本に擦れて傷がつかないように、写真のように薄紙で房をくるんで本にセットしました。

ちなみに上部の本は、中華歴史オタ向け資料系同人誌で有名な楽史舎さんの本です。絵の具や顔料の資料です。推しが絵を描く話のための資料として買いました。他にもオススメいっぱいありますん

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さて頒布。となってから困ったことと、解決方法。

Xでの投稿時に表示されるリンクの画像について

Xでboothのページリンクを投稿したところ、前のサムネから新しいものに更新されない。完売マークついちゃってるうう

「助けてー」とスカヤ室で言ったら、以下の方法を教わりました。

「X(Twitter)のOGPキャッシュをクリアする方法」

OGPキャッシュをクリアする方法

  1. URLに適当なパラメータを追加する

    https://example.com/https://example.com/?timestamp=20240615

  2. URL短縮サービス(bitlyなど)で、短縮URLを作成する

    https://example.com/?timestamp=20240615https://x.gd/mn1Cx

  3. 短縮URLを載せたポストを作成する(投稿しなくても作成だけでOK)

  4. OGPキャッシュのクリア完了

【短縮URL作成サービス】

https://bitly.com/

https://x.gd/ (登録不要)」

無事、再販用の画像になりました!沼崎さんありがとう!

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そうして無事に発送第一弾まで済ませられました。ありがとうございます。よかったよかった。ああー頑張ってよかったよー

折り悪く雪の悪天候ですが、みんな無事に届きますように。

さて次の本はどうしようかな……

@hiino
このうさぎには角があります 兎に角というやつです