お風呂あがり。新しく購入したSABONのミントの香りがするヘッドスクラブ。使ってみたら頭がスースーする。体験した事の無い感覚を楽しみながら、ドライヤーで髪をわしゃわしゃと乾かす。ボサボサになった髪を櫛でていねいに、梳かす。ヘアミルクとあんず油をちょぴっとつけて、終わり。何事も習慣化するのが苦手なわたしが唯一(たぶん)続けられているルーティーン。薄桃のチェックのパジャマに着替えて、水をひとくち。ソファに寝転びながら、お気に入りの一冊を読み返す。落ち着く。一番リラックスできる時間。
最近、本の一文に蛍光ペンで線を引いたり、本のページに鉛筆で自分の考えた事を書き込んでいる写真をよく見かける。わたしは、大切にしたい言葉や感銘を受けた言葉はスマホのメモ機能に残している。本の一部に手を加える、ということは、作者の持論や作品の世界観を壊してしまうのではないか、と思っているから。しかし、そういう写真は決まってお洒落で、雰囲気にとても惹かれる。写真がきっかけで、その本が欲しくなったことも、写された一文に心を奪われたこともある。悔しいのか嬉しいのか、なんともいえない複雑な感情がわたしをとりまく。