昔から『言葉』の呪縛を強く感じるたちだ。
『言葉』は時には背中を押してくれると同時に、時には足枷にもなる。
ポジティブな意味として与えられた言葉も、時としてそれが重荷になる事すらあるのだ。
仕事においても、私生活においても、私は賞賛の言葉がどうも苦手らしい。
その賞賛に値する結果を、その人の中にある私の期待値を裏切ってはいけないと思うからだ。
つくづく褒められて伸びるよりも、より高い結果を求められるから頑張れる性分だと思う。
しかし、賞賛の言葉が苦手な私にも唯一、賛辞の言葉を貰って嬉しい人がいる。
その人の言葉には裏表がなく、口語からも、文面からも伝わる人柄の温かみがある。
決して伝えるのが得意なわけでも、文章にまとめるのも得意そうではないのだが、心のこもった、気持ちの伝わる文章だからこそ嬉しいのだ。
話は逸れるが、いつだかの「しいたけ占い」で牡羊座には、恩義を感じた人や好きな人・物など、"好きへの恩返し"を生涯の事業として取り組む人が多いのだそうだ。
自分で言うのも烏滸がましいが、私の性格を見透かされたかと思うほどドンピシャな内容だった。
例に漏れず、頂いた言葉への恩義を、大事にしたい人の言葉だからこそ、私はきっと「しいたけさん」の言う通り、この人を生涯応援すると思う。
言葉の重みや呪縛から解放されたいと思いつつ、この人からの温かい言葉はずっと貰い続けたいとすら思うのだ。