先日、職場の先輩からかなり言いにくそうに「会社の忘年会に出席しませんか」という旨の連絡をいただいた。私は育休中の身なのだが、私の他にも二人ほど育休に入っている方々がいて、全員にお声がかかったようである。
ボスの差金だろうということはわかっている。弊社の忘年会はお偉方もご列席いただくので、たいてい東京駅周辺の八千〜一万円ほどのフレンチのコース料理を社費で食べさせていただけるので、たぶん育児の息抜きに、と100%善意でお誘いいただいたのだと思う。
いや有難い話ではある。本当にそう思っている。けれども私はやはり行こうとは全く思わないし、他の産休中の社員もみんなことわっていた。飯代がいくら出てもそれは仕事なのだ。息抜きにはならない。社員旅行大好き、会食大好きなボスにはそれがわからんのです。
感覚の違いが絶望的であるとき、その差を説明をするよりも、ただ笑って誤魔化した方が楽だということを弊社にいてよく学んだ。万事がこういう調子なので、多分この会社は、子を抱えた私にとって働きやすい職場にはならないだろうなあ……とも思ってしまう。さすれば、私もいずれ、次なるキャリアを検討しなければならないのかもしれない。まあ子連れで働きやすい会社なんてないのだが。へらへらして、やれるところまではやってやろうと思う。