秋田道夫書籍3冊を読んだ感想

hime
·

プロダクトデザイナー秋田道夫さんの書籍3冊を読みました。

各書籍の特に印象に残った言葉3選と、それについて思ったことを書きます。

(紹介する言葉は全部が完全な引用ではなく、一部は少し私が要約してる文もあります〜。)

機嫌のデザイン

  • どんどん本を読んで色々なものを観てください。そしてどんどん忘れてください。それでも残っているのがあなたの知識です。

これは秋田さんのXで投稿されたものですね。私は本をたくさん読む派なので、こう言ってもらえると助かります。笑(「本を読んだら忘れないように何かにメモしておかないと…!」というプレッシャーから解放される気がする)

  • 悩むとは物事を複雑にすること。考えるとは物事をシンプルにすること。

これは他の書籍を読んでいてもよく出てくる言葉なので、そうなのだろうなと思います。『イシューから始めよ』では、

「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること

「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること

と、説明されています。悩んでも時間とエネルギーの無駄かな〜と思うので、考える人でありたいですね!

  • 暇を埋めない

これを見たときに、『1%の努力』の内容を思い出しました。

ヒマは全力で作っておいたほうがいい。時間は余るものじゃない。作り出すものだ。

「片手はつねに空けておけ」

こちらは「チャンスを掴む練習より、まずはチャンスを掴める状態を常に用意しておこう!」という意味合いだと思うのですが、何事も余白と余裕は大事ですよね。私は隙あらば予定とかバンバン入れて後から苦しむタイプなので、心掛けたいです…。「同時にこなしていいタスクは○個まで」って具体的に決めた方がいいかもな〜。

自分に語りかける時も敬語で

  • すべてのものを大切にするとすごく大切なものを見逃してしまいます。

実は、先ほどの『機嫌のデザイン』で

機能を増やすには技術がいるが、機能を減らすには哲学がいる。

という言葉がありました。それとも通ずる気がします。今私自身がブレブレというか、優先順位うまくつけられてないかもな〜って思ってる時期なので、刺さります。何が大切か判断できる自分だけのブレない軸と哲学・美学が欲しい。実はもうあるのかもしれないけど…。言語化したいな。

  • 物事をぼんやり観るのは大事かなと思います。人はピントがあった物事を大事なモノやコトに思い込みやすいですから。

絵を描くとき、全体のバランスや絵の印象を確認するために絵から離れたり、わざと半目で見るのですが、それと同じだな〜と思いました。最近 " 今 " とか " 近未来 " に焦点があたりすぎてる気がするので、もっと気楽に構えたいです。でも多くの本で「過去でも未来でもなく、今を生きろ!」みたいなメッセージもよく見ますよね。1回俯瞰して今の立ち位置を確認した後に、また今に焦点を当てるってことなのかな〜。むずいな〜。

  • 無理に「普通じゃない人」になる必要はありません。ただ、「まぎれこまない」のは大事です。

なぜかずっとどこかで「凄い人にならないといけない」みたいに思ってる節があるので、ちょっと救われました。でも「みんなと同じは嫌だ」と思っている自分もいるので、この言葉は本当にちょうど良い言葉だなと思いました。「まぎれこまない」って自分の武器の手入れは怠らない、自分だけの軸を持つ、みたいなことなのかな〜。そのためにはまず自分の能力・個性をちゃんと知る必要があるな。今の時代は「個の時代」とも言うし。己を知り尽くした者が人生を制すってことか〜。要は自己分析頑張ろ!

かたちには理由がある

  • デザインの基本は「余計なことをしないこと」

プロダクトデザイナーならではの視点な気がします。あーでもデザインって課題解決のためにやるものだから、どの分野のデザイナーも心掛けていることなのかもなぁ。WebアプリのUIも、ユーザーが使いやすいように「無駄なものは省く」「余計な自己主張はしない」が大事だな〜と思います。

  • ただ、いつも気をつけているのは、手にした人が「乱暴に使いたくないな」と思ってしまうような気配を持たせることです。日常的に使うけれども、落書きはしちゃいけない、といったくらいの、薄い緊張感の膜で包まれているような気配。たぶん、それが「品」を生むと思うんです。

ゆるさや親しみやすさの中にある緊張感。人間関係でも同じことが言えそうです。「親しき中にも礼儀あり」のおかげで良い関係が築けますもんね。程よい緊張感があった方が人生もメリハリついて良いですし。品のある人になりたいですわ〜。

  • やりきらないでいること

  • 「ゆるさ」というのは、見る人使う人がそこに介在できる余地を生むもの

  • 正確なスケッチは描かないようにしています。ひとつのスケッチに対して、いろんな人の誤解がいろんな角度から集まってきて、その結果、なにか新しいものが生まれてくるのが好きなんです。だから、スケッチには、欠点や曖昧なところを残して、みんなが参加しやすくなるようにしています。

一つの言葉では無いのですが、根幹は同じような気がしたのでまとめました。「自分以外の誰かが参加できる余白をあえて残す」ということの大切さを説いてる気がします。やっぱり何事も余白は大事なんや…。独りよがりにならず、周りの力を信じて頼った方が、良いものになる時もありますもんね。完璧は近寄り難いですし。余白は「隙」と言い換えることもできそうですね。

まとめ

長くなってしまった〜。やっぱりデザイナーはかっこいいな〜。またデザインの仕事やりたいな〜と思う今日この頃です。

「シンプル」

「余白」

が個人的に今回印象に残ったキーワードでした。

最近本をいっぱい買って本棚がカオスなので、年内に整理するために引き続きアウトプットしていきたいです。

ほんとはもっと気軽に投稿したいですわ〜。