『セクシー田中さん』で落ち込んだ田中さんのために笙野がセレクトしたオススメコメディ映画をわたしも見ようと思います!
漫画で確認できただけでたぶん11本あって、そのうち『マダム・イン・ニューヨーク』の感想はこちら↓
①はこちら↓
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これ見るの二回目ですね。けっこう久しぶりなので細かいところは忘れてましたが好きな映画です。全編にわたって音楽がいいんですよね。リズミカルで躍動感あふれるキッチン描写に陽気なサルサがぴったり。そして出てくる料理が全部おいしそう〜ニンニクの量がハンパないのよ笑
Twitterの炎上で職を失ったシェフが一念発起して出したフードトラックがTwitterの宣伝効果もあって大人気に!という話なので、SNSの功罪がテーマのひとつですが、全体的に明るくてファミリー再生映画として気楽に見られます。
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「ヘアスプレー」(2007)
初見です。1960年代のボルチモアを舞台に歌とダンスが大好きな白人の女の子トレイシーが当時の黒人差別問題に立ち向かっていく明るいミュージカル映画。ノリのよいR&Bに体を揺らしながら見ました。
黒人差別問題をテーマにするのに主人公は白人であることや、白人と黒人の対立があまりに単純化されていることなど、もし今公開された映画なら批判されると思うけど、過去の名作映画としてはシンプルに楽しめて良かった。なにより主役のトレイシーが今で言うプラスサイズであることにいっさいの引け目を感じず堂々としてるのが清々しい。そんなトレイシーのママ役をなぜかジョン・トラボルタが演じてます笑
極私的な面白ポイントとしては主人公トレイシーが柚木麻子先生にめちゃめちゃ似てるってことです。ファニーフェイスなルックが似てるのはもちろん、自己肯定感の高さ、なんかすぐ流行らせちゃうのも似てる。60年代ボルチモアのゆずき先生…と思いながら見てました笑
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「パッドマン 5億人の女性を救った男」(2018)
こちらも初見。ナプキン普及率の低いインドで衛生的で安価な生理用ナプキンの製造に成功し、普及に力を注いだ男性の実話を元にした映画です。
以前ネトフリにある『ピリオドー羽ばたく女性たちー』という短編ドキュメンタリーを見たことがあって、こちらもインドの女性とナプキンの話でリアルパッドマンが出てるのでなんとなく映画の方も内容を把握してました。(こちらYouTubeで日本語字幕付きで全編公開されてます!25分の短いドキュメンタリーです。下にリンク貼っときますね)
これ00年代の話なんでわりと最近なんですよね。市販のナプキンは高くて、富裕層以外の女性はみんな布を使ってて、不衛生で病気にもなるし、生理中何もできない。パッドマンが開発したナプキンが安価に手に入るようになって女の子も学校に通えるようになったし、女性みずからもナプキンの製造販売に携わることによって経済的に自立できるようになったりと、ほんとうに大きな役割を果たしてます。
映画も人間ドラマも含めてバランスよく映像化されててよかったです!
それはそうとなんで笙野、この映画見たんだろうな!?いや素晴らしいセレクトだけども!インド映画は一通り見るくらいの勢いで見てんのかな…
一人っ子で姉妹もいないし家庭もあんな感じだから生理について1ミリも興味なさそうなのに、お見合い相手の生理痛にめっちゃ気遣ってたのはこの映画を見たからかもしれないな…なんてことを思いました。