前から来てみたかったミニシアターに来た。おしゃれだ！
観たのはこちら。濱口竜介監督の『悪は存在しない』。ミニシアターでしか上映してないんですよね。
あんまり前情報入れずに見にきたんですけど面白かった！
画面のリッチさと不思議な緊張感に引き摺り込まれて、最後は足元掬われた。トトロの出てこない『となりのトトロ』みたいだったし悪は存在しないかどうかわからないけどコンサルは間違いなく悪（同意）。
トトロで連想したのだけど宮崎駿監督や、もう亡くなってるけど高畑勲監督がこの映画見たらどういう感想を抱くのかな、聞きたいな、と帰り道にふと思った。トトロだけじゃなく平成たぬきぽんぽことも通じる気がしたし、なによりあの自然をリッチに見せる撮り方も、何かを象徴したようなあのラストシーンも好きそうだし長々と語ってくれそうな気がする。
あと芸能事務所の二人の車中の会話も、会話の中身がというより、二人のバランスが意外と均等に保たれていたり、でもそれがふとした瞬間に崩れそうになったりする、濱口監督らしい面白いシーンだった。
濱口監督作、全部ではないけど見た過去作のなかではけっこう好きな方かな、と思った。行けたらもう一度見に行きたい。あのラストシーンに向かっていくのだとわかった上で見るとまた違って見える気がする。
いったん帰宅して図書館へ。
予約してた娘の読書感想文用候補作と、旧優生保護法についてのノンフィクションを借りてくる。最近イマイチ小説に集中できていない。
また帰宅してしばらくしたのち家族でおでかけ。投票からの焼肉。子どもが付いてきてくれるうちは〜と思って投票所である小学校近くの店を予約するのがルーティンになってる。この流れで18歳になったらそのまま当たり前のように投票行ってくれるといいな〜なんて願いを込めつつ。
帰宅してお風呂入って用事片付けて、よし、とらつばの感想書くか、とパソコンの前に座ってすぐ一瞬見たYahooで見たくない結果を見てしまったのだけど、まだ開票されてないから間違いってこともあるし！と見なかったふりをして、そのあとはニュースにもSNSにも触れずにひたすらとらつば感想書いてた。時間かかるし疲れるけど、楽しい作業でもある。
ある程度書いたあと、細部やセリフを確認するために一週間分ざっと見返すのだけど、そのとき初めて気付いたのは、寅子は航一さん相手だと、航一さんのペースに引き込まれるのだなということ。基本的に寅子は自分が中心、まわりを巻き込むタイプなので今まではずっとそうだったんだけど、航一さんは口数は少ないながらも寅子には巻き込まれない。それが寅子にとって「やりづらい」ということかもしれない。声のトーンも航一さんがかなり抑えめかつゆっくりなので寅子も自然とそうなってる。なんか新鮮だな〜とニマニマしてしまう。
日付も超えるあたりで書き終えてアップした。
そして深夜、やっと都知事選の結果に向き合う。残念な結果に。いや〜4年は長いよ…
今回の選挙戦では蓮舫さんのスピーチを聞いて、若者を支援するっていいなって思った。この閉塞感の強い日本で、ひさしぶりに少しだけど明るい未来を見せてもらった気がする。若い世代に投資しないと社会も経済も回らない。今後の選挙でも公約に若者支援があるかどうかは一つの軸として見ていきたいなと思う。あと10年もたたずにうちの子たちだって若者世代に入るわけだしね。……いや、まあ、我々氷河期世代もなんらか支援いただきたいですけど……（瀕死）😭
そんなこんなな日曜日。好きな映画を見たり、投票したり、家族と外食できたり。そんな日常が続きますように。いや、そんな日常を守るぞ。