日記〈0420-0426〉

hinata625141
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公開:2026/4/26

今週は本格的な弁当づくりが始まった一週間だった。毎日弁当を作るということは、明日のお弁当どうしようという議題が常にうっすら頭の中に在中するということだ。メインはどうしよう、サブはどうしよう、下ごしらえは寝る前にしておくべきか?朝起きる時間は早くしたくないので、限られた時間で朝ごはんと弁当を同時進行する手順も頭の中で予習したりする。

月曜日(4/20)、手首に疲労感があった。日曜の国会前デモでタンバリンを振ってたからだなと思う。傷むほどではないのでよかった。

その夜は今期一番楽しみにしていたドラマ『銀河の一票』がはじまった。「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」という宮沢賢治の言葉がリフレインする。市民一人ひとりの痛みなど知ったことかとばかりの今の政治状況下でこのドラマが放送されることに泣けてしまう。ありがとう、今期生きていけます。

非常階段を駆け上がる茉莉の姿に、『獣になれない私たち』の新海晶のことを思い出した。パワハラやセクハラ、そして恋人との関係にも悩まされ、ギリギリのところで非常階段に立っていたあのシーン。そういえば銀河の主役、黒木華ちゃんもけもなれに出ていた。

渡辺あや脚本のNHKドラマ『ワンダーウォール』の、 「経済至上主義が社会の幸福にとって本当に得策なら、若者の自殺とかこんなに増えないと思うんですよ」 という台詞も思い出す。 社会がひとりひとりの死を無視していることに立ち止まらなきゃいけないし、立ち止まって方向転換できるはず。 そういうことを語り合えるドラマになるといいな。

火曜日(4/21)、殺傷・破壊能力のある武器の輸出を全面的に可能とすることを閣議と閣僚会合で決定された。また同日、訓練中に戦車の暴発で自衛隊員3人が死亡するという衝撃的なニュースが流れるも、首相含め閣僚は誰も会見を行わなかった。

水曜日(4/22)、作家の柚木麻子さんが深沢潮さんが新潮社の雑誌の連載において名指しの差別を受けた問題とその後の同社の対応を受け、著作『BUTTER』の出版権を新潮社から引き上げたことをインスタで公表。『BUTTER』は英訳が出て以降、世界で売れまくっているので権利委譲の調整はきっと大変だっただろうと思う。大きな決断を支持したい。わたしも新潮社の刊行物は基本不買しようと(古本で買うか図書館)改めて思った。

同日、『宙わたる教室』の続編『コズミック・ガール』が発売!連載は掲載誌で読んでいたけど、改めて単行本の形で手に入れられることがうれしい。時間のあるときに集中して読みたいな。

木曜日(4/23)、「国家情報会議」創設法案が衆院本会議で賛成多数により可決され、衆院を通過する。

金曜日(4/24)、健康保険法案等改定案が委員会で可決された。これによってOTC類似薬だけでなく診療なども保険適用外にすることが可能に。また同日、外国人の在留手続きに関する手数料の上限額を大幅に引き上げる入管難民法改正案が可決された。全国の外国籍市民に大きな影響を与える法案だが、審議はわずか3日、計10時間だったという。

同日夜、自民党前と新宿でデモが開催されていて、行けなくもなかったのだけど疲れてたのでやめておいた。でも行こうかどうか悩むときは行ったほうが精神的には楽になるんだよな。

ちまちま読んでいた小山内園子『〈弱さ〉から読み解く韓国現代文学』を読了。〈弱さ〉の反対はもちろん〈強さ〉だ。強い人は社会で成功し、幸せを手に入れる。だから人は〈強さ〉を目指さなければいけないと言う。でも本当にそうだろうか?〈強さ〉だけが指標となり、強い人だけが生き残れる社会はそのまま〈弱肉強食〉で、それって獣と同じだ。弱いままで生きていけること、そんな互助が存在することこそが人間社会じゃないのと思う。

だけどそんな人間性を片っ端から否定するような、市民の意見など聞く必要はないとばかりの、乱暴な決定事項ばかり聞かされてひどく疲弊した一週間だった。

土曜(4/25)、午前と午後に分けて放送大学の今週の授業をノートにまとめる。面白いけどノートを起こすのはなかなか大変。結局終わらず。

夕方は『チ。―地球の運動について―』のイベントを見に子供たちと六本木ヒルズへ。地上には公開直前の『プラダを着た悪魔2』のPRステージが組まれていて、同シリーズの象徴である真っ赤なハイヒールの大きなオブジェの前でたくさんの人が記念写真を撮っていた。ちなみに本作、今週公開された同作のPR映像において登場するアジア人キャラクターがあまりにステレオタイプだとSNSで絶賛炎上中である。日本はアジア人のくせにアジア人差別に鈍感なのであんまり影響なさそうだけど、中韓を怒らせたのはPR大失敗だろうなぁ。

夜景

大展望台から見るキラキラした夜景がいつか真っ暗になるかもしれない。そんなことをふと考えてしまう。

帰宅してから『KNEECAP/ニーキャップ』を配信で見る。北アイルランドの実在のヒップホップグループの半自伝的な映画で、今はもう少数言語となってしまったアイルランド語で下品かつ過激なラップをすることで社会から批判されつつもアイルランド語そのものにも注目を集めていくーーというコメディでもありながら政治的でもある、すごく面白い作品だった。音楽はもちろん映像もかっこよくて、映画館で見たかったな。

日曜(4/26)は朝イチでマンションの排水口の掃除があったので起きてのそのそと掃除をし、あとの対応は家族に任せて午前中は寝室で寝たり起きたりしていた。昼前にスマホを見るとトランプが何者かに銃撃されたけど無事、というニュースが目に入る。

「オールド・オーク」の大きなパネル

午後は『オールド・オーク』を見に劇場へ。満席でした。やわらかで希望あるラストは、最後に夢を見せてくれたのかなと思う。わたしたちは連帯できる、という美しい夢。

二つのコミュニティをつなぐ存在となったカメラ、炭鉱時代の記録を残す写真、シリアの悲惨な現実をリアルタイムで伝えてくる動画。カメラを通して社会を切り取ることの意義が物語の随所に織り込まれていたことが、ケン・ローチという監督人生のエンドロール的でもあったように思えた。

そういえば主人公の愛犬が「マラ」という名前で、古い炭鉱の言葉で親友とか相棒みたいな意味だと話していた。炭鉱の言葉っていうのももう知る人が少ない、失われていく言葉なのかもしれないと、『KNEECAP/ニーキャップ』のことを思い出した。

また、まさに弱肉強食を思わせる獣のエピソードが出てきたのも、〈弱さ〉と〈強さ〉について考えていたことにもつながって、人間社会はそうじゃないはずというメッセージを感じたりもした。

最寄り駅についてドラッグストアに寄ると、いつも買っている二倍巻き12ロールのトイレットペーパーが699円だった。次に買うときは700円超えるんだろうなと思って記録。

全部夢だったらいいのに。寝起きでぼんやりした頭でそう思ったことがある。

アメリカがイランに戦争仕掛けたとか、高市政権のやらかしたあれこれあれこれが、すべて明け方に見る悪い夢で、本当は何も起きてなくて、まぁ自民党政権だから良くはないにしても、油とかナフサとか、生活にまつわる経済的不安を感じることのない世界だったら。

豚こまの焼き肉風、カニカマの卵焼き、ほうれん草とにんじんのチーズ和えと白ごはんの入った弁当

ところで一番今週一番見た目が良かったのはこの弁当だった。

やっぱり赤黄緑がそろってるといいんだなと思う。「ほうれん草とにんじんの粉チーズ和え」は赤と緑を同時に担当してくれるので今週二回も登場した。赤い野菜の苦手な子でトマトもパプリカも断られているので次は赤ピーマンでも試してみようかと思っている。

@hinata625141
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