ひさしぶりにサイゼリヤで晩ごはんを食べた。ひさしぶりでもないかな。
子どもたちの給食が終わり春休みが始まる。一日三食作らねばならない日々が始まる。昼ごはんが増えただけ、なのに負担の大きさは絶大だ。朝ごはん食べさせたと思ったら昼ごはん、昼ごはん食べさせたと思ったら夜ごはん。簡単なものしか作ってないけど、精神的につかれる。
というわけで景気づけに(?)サイゼリヤで晩ごはん。というか春休み中は週一サイゼリヤくらいの気持ちで外食に頼ろう〜
イカスミパスタの色が変わってた。味はより好みになった気がする。最近はあさりのスープボンゴレかイカスミです。アスパラもおいしかった!生ハムは量が減ってた気がする。あと間違い探しの裏面にあったキッズメニューがなくなってた。
最近サボってた買った本の記録。
佐多稲子『キャラメル工場から 佐多稲子傑作短編集』
小川公代『世界文学をケアで読み解く』
横道誠『創作者の体感世界 南方熊楠から米津玄師まで』
柚木麻子『あいにくあんたのためじゃない』
まだ全部読んでないけど佐多稲子の短編集が面白い。当事者目線の戦前の農村や労働者階級の日常。
電子では
高松美咲『スキップとローファー』⑨⑩
深海紺『恋より青く』①
最近あんまり読書に集中できなくて、あれもこれも読み始めては途中でまた別の本を手に取りどれも読み終わらない。そんななか爆速で読み終わったのは柚木麻子先生の短編集です。本当に最高だった。今読みたい物語が詰まっていた。ちょっと前に読んだジュニア文学の『マリは素敵じゃない魔女』もめちゃめちゃよかったんですよね。それもちゃんと感想書きたいな〜と思いつつ今に至る。
去年の11月に柚木先生の講演会に行ったときのレポ貼っておきます。
↓
柚木麻子氏講演会行ってきました。11月23日の日記
柚木麻子氏講演会「次世代につなぐもの」@町田市民文学館ことばらんどに行ってきました!
ぱっと見は年配の聴講者が多かったのでちょっとかためのトークになるかな?と思いきやそんなことは全然なくていつも通り面白かったです!
2時間中1時間45分ノンストップで話し続け、質問コーナーも「こういうのって案外質問でないんですよね。それならわたし残りも喋り続けられるんで」ってまだまだ喋る勢いでした😂(質問ちゃんと出ました)
柚木先生はたっぷりした真っ赤なセーターとタイトな黒パンツで素敵でした💓
ここ半年くらいでY2K新書やら100分de名著やらで良くお見かけしてるイメージだったんですが、個人的に初!生・柚木麻子先生でした!🥳
以下ざっくりとしたまとめです!
◎物語は何のためにあるか
例えば反戦、女性の自立、セクシャルマイノリティの権利。声高に叫べば反発する人も出てくるようなメッセージも面白いエンターテイメント(物語だけでなく人も)なら受け入れられやすい。(ex.トットちゃん、ジブリ、アンパンマン、水木しげる、小林カツ代)
必要な情報は意外と必要な人に届いていない。物語はメッセージを、必要な情報を、あまり規制を受けることなく届けることができる可能性がある。それが社会を変えることも。
物語はインフラになれる。
◎「らんたん」まわりの話
近代の女性の物語はもっと語られていい。市原房枝も林芙美子も吉屋信子も戦争協力はしたかもしれない。でも一滴のシミもない清廉潔白な人などいない。(そんなこと言ったら家康や秀吉は何人殺したと思ってるんだ、と5回くらいおっしゃってました😂)(あと蜷川実花が撮るべきは太宰治じゃなくて吉屋信子!とも😂)
朝ドラ「花子とアン」は戦争協力や不貞のことも誤魔化さずに描いてほしかったとご遺族は思ってらっしゃったそう。
欠点や暗部を描くからこそ人物や功績が浮かび上がる。
現代の歴史観で裁くのはどうなのか。
母校だったので読まされた河井道の自伝「わたしのランターン」はつまらなかった(同級生誰の記憶にも残ってないらしい😂)けど、そのあとがきにあった、「私の書いた自伝はつまらなかったかもしれない。でも次の世代の人がもっと面白く書いてくれるかも」(意訳)というメッセージに励まされて書いた。
下手でも形に残せば、それに影響された次世代の誰かがもっと良いものを書いてくれるかもしれない。
それはとても喜ばしいこと。
読み手に託すことも創作の豊かさ。
◎ドイツの話
今海外は日本女性作家がブームで柚木先生の本も重版がかかったそうで夏にドイツまで行ってきた話。
ドイツはどこも書店が大賑わい。労働時間が短く給料が高い。
セクシャルマイノリティを主人公にしたハッピーテイストの児童書がとても多く、それだけでコーナーがあるほど。内容はすごくライトな雰囲気。
バカンスでプールサイドで読む用の本のコーナーがある。プール文学?
全体的に出版界が潤っている。
海外の良いところを取り入れて広げるのもリベラルアーツ。
◎今後の出版予定
▶︎魔女マリ
人間のためには魔法を使わない魔女の話。物を大きくすることができる。ドーナツを二倍にしたりする。両親は二人ともママ。
▶︎商店街マダムショップはなぜつぶれないか
これは短編集の中の一作。
いつも客のいない商店街マダムショップは実は街の女性たちの安全を守っているのでは…!?というお話。
⚪︎そのほか
キラキラした世界に憧れて、でもその世界が良いだけのものではなかったことを知って傷ついている人は今たくさんいると思う。
恥の文化もあって日本の女の子はキラキラしたものを楽しむことを抑圧されてきた。だけど河井道がクリスマスツリーを初めてみた時のように、キラキラしたものへの憧れはどうしたって生まれる。キラキラしたものに惹かれた自分を責めないでほしい。これから良くすることを考えましょう。
(さらにそのほか)
・『オール・ノット』真央と四葉さんが出会う街のモデルは町田。無料で利用できる文化施設や催しが多い。
・女性差別撤廃を日本国憲法に取り入れさせたベアテ・シロタが徹子の部屋に出る回をYouTubeで見てほしい!
・業界の謎ルールを押し付けてくるやつ、だいたい歴史を知らない
・LINEは手紙です
(質問より)
Q.最近の柚木先生をときめかせるコンテンツがあれば教えてほしいです
A.ネトフリ『サイコーで、最高のクリスマス』
久しぶりに会った女友達があまりに完璧な家族と人生を楽しんでいるので必死に粗探しをするヘザーグラハムの話だそうです!ネトフリのクリスマスものなので最後は絶対ハッピー🎄
あと日本のドラマでは『セクシー田中さん』と『コタツのない家』
木南晴夏と小池栄子を25年追い続けているので彼女たちが主役というだけでグッとくるものがあるそうです😭
以上です!
たくさんメモはとったけど間違いや勘違いあったらすみません。
「バグを起こしたい」って何度も仰ってたんだけどなんかうまくまとめきれませんでした😂
もし質問が全然出なかったら手を挙げて「らんたん」が朝ドラになったら主演は誰がいいですか?ってミーハーな質問をしようと思ったけど質問してくれる方は何人もいらっしゃったので…😌
ほんとうは週明けから体調が悪かったので今日も行けるかどうかギリギリまで悩んだんですが(ほぼ治ってたけど寝疲れがあった)、行ってよかったです!元気になった!
『サイコーで、最高のクリスマス』わたしも見ようと思います!
(終わり)