日曜にしては早く起きれたので洗濯、掃除、朝風呂、と比較的に有意義に午前中を過ごした。早寝早起きがいいよね。ぜんぜんできないけど。夜ふかし大好きからまだ卒業できないでいる。
ネトフリの『三体』初回を見た。テンポ良く映像のスケールも大きくて良さそう!原作は途中まで読んでる。『三体』は文句なく面白かったのだけど『三体 Ⅱ』は女性の描き方があまりよくなくて、かつそれら批判に答えたつもりらしい日本の某有名作家によるあとがきにイラッとしたので続きは読まなかったんですよね……気が短いので……笑。ネトフリ版はそのあたり原作からアップデートしてるんじゃないかな〜と勝手に期待してます。
午後は映画館で『コール・ジェーン』を見た。
中絶が違法だった時代、女性たちの自助グループがそれを必要としていた女性たちにアンダーグラウンドで安全な中絶を行なっていたという史実をベースにした物語。ジェーンとはそのグループのコードネームだ。ヒロインのジョイは弁護士の妻として経済的には恵まれているが、心筋症という病気のために妊娠継続が難しいのに病院は中絶を許さない。ひとり追い詰められたジョイは「コール ジェーン」という張り紙を見つけ、わらにもすがる思いで電話をかけた。そして自らの中絶手術ののち、ジョイは主体的にジェーンの活動に関わるようになる。……それから数年後、1973年には連邦最高裁判所によって「中絶に関しては女性が自分で決める権利がある」という判決が下されジェーンの活動は終了する。最高!ハッピーエンド!!
……のはずが、この映画が公開されたまさにその年、2022年にその判決がひっくり返された。中絶が違法だった時代、が過去のものではなくなってしまった。現実にジェーンはふたたび活動しているという。
日本もね、アフターピルへのアクセスはなかなか良くならないし、中絶の費用は高い。リプロダクティブ・ヘイツ/ライフ(性と生殖に関する健康と権利)が守られているとはとても言えない状況なので他人事ではないな…としみじみ思った。
でも映画自体は明るくエンパワメントしてくれる作品だったのでよかった!女性たちがみんなかっこよかったし、黒人女性の中絶のほうが緊急性高いんだよ!ってブチギレる黒人女性スタッフがいたことでギリギリホワイトフェミニズムを回避できてたかな…?アジア系女性は登場しなかったけどね!(アジア系はアジア系で別のアンダーグラウンド中絶手術があったんじゃないかと思う)
あんまり外で一人で飲んだりしないのだけど、今日はお腹が空いてたのとなんかシュワッとしたのが飲みたくてひとりでビール。外で飲むビールはおいしいな。
夜、『透明なゆりかご』の6話を見た。
『透明なゆりかご』は妊娠と出産をめぐるドラマで、この第6話では望まぬ妊娠をした少女の中絶が描かれる。同意書も出せない、10万円もの中絶費用も出せない少女・ハルミを受け入れてくれるのは山奥の一軒家で看板も出さずにひっそりと、三万円で中絶手術を引き受けている神村という高齢の医者だった。
産婦人科で看護助手をしているヒロインのアオイは、こんなところがあるから気安く中絶する人が増えるのではないかと憤るが、神村は、看板も出してないのに引っ切りなしに患者が来ること、患者には子どものいる奥さんも年配の人もいて、遠くからでもやってくることを話し、最後にこうアオイに伝える。
あの台に上がってさ、出来ちゃえばまたおろしたらいいなんて思える人は、わたしはいないと思うよ
その後アオイは勤務している病院の院長・由比に、なぜこの病院は中絶手術をするのかと問う。由比はこう答えた。
病院から断られて自殺を選ぶ女性だっている。だからね、僕はこう思うようにしてる。アウス(中絶手術)は、いつか望んだときにまたちゃんと妊娠できるための手術だって。
今日『コール・ジェーン』を見ながらこのドラマのこの回のことを思い出していた。中絶手術を受けたい女性などいない。中絶しないとどうしようもできないから、育てられないし、自分も生きられないかもしれないから、本当にどうしようもできなくて、中絶するのだ。
術台に登る女性たちの不安に、経験者であるジョイが共感する。だから施術する医師が男性からジョイに替わると、術台がベッドとクッションに、術中は必ず誰かが患者の手を握って、より患者をケアする体制ができた。『コール・ジェーン』は、非合法であっても中絶という道を選ばざるを得ない女性たちの心にちゃんと寄り添った物語だったなと思う。うん、それがよかった。
そしてしんどいのでなかなか見返せないけど、『透明なゆりかご』はやっぱり良いドラマだなというのも再確認した夜でした。
フランスが中絶権を憲法に明記したことが世界に波及しますように〜
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