自分は過去、実行力に強く課題を感じていた。
新卒からずっと、コンサルタントとして企業を支援する側にずっといたため、
「最後決めるのはクライアントである」
「ハードなネゴシエーションを避け、クライアントの気持ちいいポイントでソフトランディングさせる」
「クライアントの要望を優先させ、ベターな方向に導く」
というのがクセになっていた。
クライアント企業の成果を出すことよりも、クライアント担当者と円満な関係を築き続けることがコンサルワークで重要なポイントだと思い込んでいたからである。
ただし、実際はそんなことはない。そうやってフワフワと進めることが、事業を前に進まない要因となりうるのだ。結果に対して無責任とも言えるかもしれない。
ということを事業マーケターに転籍したことで強制的に自分ごと化されたことでこの課題を思いしらされ、コンサル時代に染み付いたクセ、つまり実行力・推進力を(苦労しながらも)身につけられたと思う。
実行力を身に着けたことで、下記メリットを実感することが出来た。
即行動が板に着く
結果に拘るようになる
ときには衝突も厭わない
↓↓
結果、数値成果が出る!
結果、モメンタムが生まれる!
実行力さまさまである。
実行力のワナ
本題。
実行力を獲得したことによって、最近デメリットを感じることが多くなってきた。反作用、揺り戻しのようなものだと思う。実行力のワナである。
スピードを優先するあまり自分で全て片付けようとする
周りをうまく活用できない、巻き込めていない
課題解決能力は高いが、理想を掲げ課題を作り出す(課題設定)能力が低い
これらは、即断、即決、即行動を意識的に行い続けたことで単独行動が増え、スピードを落としてもいいから仲間と一緒により難しい課題に取り組むというチーム視点が疎かになってしまった結果な気がする。
今属している会社はまだ5人と小さな、これからのフェーズ。このフェーズでは課題解決型の実行力も重要だけど、会社(チーム)としてどうありたいか、そのためになにをすべきかという問題設定型の実行力や視点が必要である。
そうなると、眼の前の課題を解決する能力だけでは当然不足している。難しい挑戦をするためには、自分ひとりの実行力では足りない。
そこも含めて実行力だろ!という指摘もありそうだが、自分がコンサル病脱却によって身につけた実行力はレベル2くらいだったのだろう。
実行力のその先へ
ということで、低レベルの内省で恐縮なのだが、今後自分がより難しい課題に取り組んだり、新たなチャレンジをしていくためには、ショボい実行力にしがみついてるのではダメなんだと思う。
昔読んだ「自分でやった方が早い病」程度のレベルはさすがに新卒時代に抜けたとは思っている。つまり普段やっている業務や課題を他の人に渡す、渡すことで自分は新しいチャレンジをする。といった基本動作はできているはず。
一方で自分がまだ取り組んだことの無い課題は、まず自分が率先して取り組まなければいけない。そこで取り組んだ内容をベースに他の人にも任せてみる。という動き方しかできてないと感じる。
問題を設定(発見)しても、自分が実行したことのないことは、人に任せてみたり、一緒にやってみようとすることに躊躇を感じているのかもしれない。このあたりに自信の無さが現れていそうだ。
まとめ
ということで、今年のテーマになりそうなのが、周りを巻き込んだ実行力な気がしている。
高い山を登っていくために、小さくてもいいから旗を立てて、勇気を持って周りの力を借り、皆で登りきる気概を持っていきたい。
以上