我々はいつも、ないものねだり

ひらみ
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最近は、Xの問題だけでなく、他のSNSも台頭しており、SNSに関する話題がよく耳にされるようになった。そこで私がいつも思うのが『ユーザーはいつもないものねだり』ということだ。

『サービスとして当たり前に備わっていなければいけない機能について』なら、声を挙げてもいいだろう。ところが、最近はサービスを提供する側ではどうにもならない事に対して言及するユーザーも多い。以前できていた事が何らかの都合でできなくなってしまった事や、ユーザーが無知であるがゆえに無茶を要求している事も、ままある。

SNSユーザーを長く悩ませているのは、雑に一括りにしてしまえば『敵』の存在である。インプレゾンビであったり、スパムであったり、不正アクセスであったり、人によってはAI学習がそれにあたる場合もある。

無知な我々は『技術が進化しているならば、完璧な対策があるはずだ』と思いがちであるが、恐らくそう単純なことではない。何故なら、サービス提供側の技術が向上するということは、それに対抗する敵も同様に進化するに等しいためだ。

我々の『敵』にあたる存在から完璧に逃れる手段は『サービスを利用しない』ほかに無い。つまり『サービスを利用する際には、リスクも存在する』と認識しておく必要があるのだ。これは『コンテンツを発信する際には』と言い換える事もできる。

勿論、個人である程度の予防はできる。簡単な例で言えば、セキュリティ対策ソフトを導入する事なんかがそうだ。ただ、それでも分かりやすいパスワードにしていれば抜かれるし、そうでなくとも利用サービス側に敵が攻撃して情報が洩れる場合もある。十分な対策をしておらずユーザーの信用を失うケースも多々あるが、そうでない場合もいくらかあるだろう。

今は、無知なままインターネットを利用している人が多い。インターネットを利用し始めた頃から、ある程度サービスの基盤が整ったものが当たり前に存在していた…という人も、今は増えていることだろう。

ゆえに『何の欠点も無い素晴らしいサービスを人類は作る事ができる』という幻想を抱きがちだ。『今は完璧なサービスでも、後にどうなるかは分からない』という事は、頭に片隅に置いておかなければいけない。

@hiramy
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