「求める」ということ

hirono
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チームの協働方法のひとつに、「わたしはこれができるから、必要なら声をかけてね」や「わたしは、こんな助けがあるとうれしい」などの主体的な提案や相談があると聞く。

とても自律的で、健全で、大切な関わりだと思う。

だけど、なかなか簡単なことではないように思う。わたしの場合は特に「相談」であったり「他者に求める」ことをむずかしい、と思う。

その理由は2つある。

ひとつは、事実として、自分のことを知っていないとできない。そして弱さを受け入れて、開示する必要がある。

ふたつめは、不要な想像をしてしまう。伝え方が良くないと、悪い印象になるだろう、とひとからの心象を心配する。空気も読んでいるかも。

また、「自分が求めること」と『誰かが受け取り、応えてくれること』を切り分けて考えられないと、できない。受け取られない場合に、勝手に期待して、勝手に否定された気持ちになる気がしている。

だから、この方法を積極的に取り入れることができずにいた。

そんな折、はじめて、成功体験をした気がする。

「何かお助けのリクエストはありますか?」と聞いてくれたから、どこまで自分が欲しているかもわからないけれど、なんとなく「一緒にこうしたい」とリクエストしてみた。

すると、自分が想像していた以上に寄り添ってリクエストに対応をしてくれた。

正直びっくりしたし、不思議な感覚がのこった。

不安や心配を脇に置いて「求める」ということは、自分と相手が開かれて重なる感覚にあった。切り分けられていない感覚。

まだよくわからないけれど、今後のヒントになりそうな気がする。