西村佳哲さんの本を数冊と、「コーポレート・レベルズ:Make Work More Fun」という本を読み始めた。
私の関心領域はずっとこのあたりにあるんだな、と気づき直す。
たぶん、わたしの知っている「仕事像」を体感的にもっと変えたいのだと思う。先人の情報をみて、可能性を感じるし、うらやましく思う。
自分自身がもっと仕事が楽しいと思えること、仕事を仕事ととらえず充実した時間を過ごせることが理想な気がしている。それはそのまま、どんな時間を人生で過ごすかにつながる。
それは社会にとっても、いい影響をもたらすのだと信じられる。連綿と続けられている仕事に、毎日を支えてもらっている。農業や自治やごみ清掃、インフラ、あらゆるものに。
その当たり前にうけとるものが「嫌々している仕事」から生み出されることは嫌だなと思う。当たり前の日常が、ポジティブな気持ちによって支えられている生活がしたい。その仕事に感謝して暮らしたい。
泥臭い仕事から成り立っているものも多いから、幻想なのだろうか。合わせて、もっと軽い感じで受け取れるから気楽に暮らせている今もある気がする。資本主義の恩恵を存分に享受しながら、不満を口にしている、受け身な感じもする。
そして、毎日を支える仕事に直接携わることには自分のエネルギーが向かないという矛盾のようなものもずっと感じている。それもまた、自分を揺らがせる要因になっている気もする。もっと気楽でいいんだろうけれど。
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2022年11月の自分は、こんな私で在りたいと言葉にしていた。「遊び心を大切にしながら、あらゆるプロセスで遭遇する全体性を満喫したい!」
どんな状態においても、これができたらいい感じなんじゃないかと思ったのだろう。今見てもそうだな、と思う。
でも、新しい仕事、新しい環境のなかに身を置いてみて、この理想の在り方の実現はなかなか難しいと感じている。同僚の強い価値観や信念のある言葉を受け取ったり、情報量の多い時間を過ごしたり、スキルが足りない状態に直面していると、ひっぱられる。自治に関わってみて、理想を描いて取り組むにはあまりにも障壁が多いことを目の当たりにしたのかもしれない。まだ感覚的だけど。
そんな中で、ざっくり3つのスキルがいるなと感じる。
1つめは、自分のそのままに寄り添いながら、メタ視点をもって面白がれるスキル
2つめは、現状をそのままうけとりつつ、理想の状態との差分の中でまずなにができるか選択して行動に移せるスキル(短時間で選択するのむずかしい)
3つめは、目の前の仕事の状態とリフレッシュしている状態を切り替えられるスキル
これらのスキルを発動するためには、強く信じられている状態なのか、信念なのか、世界の見方なのか、身近に自分の喜びを感じられることを選べることなのか、いろんなレベルのものがつまった宝箱みたいなものがいる気がする。
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これまでもコーチングを通じて向き合ってきたことのようでいて、実践においては手からあふれるものばかりだったり、取り扱う余裕がなかったりして、まだまだ序章にすぎなかった。同時に、宝箱の中身も変わり続けるものでもあるかもしれないから、言葉にして手触りを確かめることも大事なんだろうな。
それを地道にしてきたのが、サクちゃんなんだろうな。
もう少しゆっくり時間をかけながら、どんな仕事がしたいのか、今の組織では何を得たいのか、どんな時間割で進みたいのか、言葉にできるといいな。
「ちっぽけな存在であることにほっとしながらも、可能性を信じる感じ」がヒントになりそう。