「心の余裕」があればより充実した人生になるのではないか、という仮説を持っている
上記の仮説と近いところで、アダム・スミスは幸福の定義について以下のように述べている
幸福とは、心の平安と喜びにある。心の平安なしに喜びはあり得ないし、だから、完全な心の平安が存在するところでありながら、楽しみをもたらしえないものが存在することなど、まずない。
引用:道徳感情論
「心の余裕」によってポジティブな思考や行動、他者との良好な関係に繋がり、幸福度が上がり、充実した人生になるのではないか、と考えている
他者への影響
世の中に「心の余裕」がない人はたくさんいると感じる
「心の余裕」がない人は他者に悪影響を与えたり、自分自身で抱え込んでしまって精神的に参ってしまったりする
どちらの場合も周囲にも悪影響を与えてしまい、連鎖していく傾向にあると考えている
逆に、「心の余裕」がある人は他者に思いやりを持って接することで良い影響を与えたり、自分自身にも思いやりを持って接することができたりする
こちらの場合も周囲にも良い影響を与えて、連鎖していく傾向にあると考えている
心の余裕を創出する
たくさんの人の「心の余裕」を創出することで良い影響が連鎖していき、悪影響の連鎖を断ち切れるのではないか、と考えている
それでは、どのように「心の余裕」を創出するのか
「学力と幸福の経済学」による調査では、自己決定による幸福度への影響度について注目している
幸福感を決定する要因として、健康、人間関係に次ぐ変数としては、所得や学歴よりも自己決定が強い影響を与えることが分かった。自分で人生の選択をすることで、選択する行動への動機づけが高まる。そして満足度も高まる。そのことが幸福度を高めることにつながっているのであろう。
引用:学力と幸福の経済学
所得に関しては「イースタリン・パラドックス」といって"より高い所得が必ずしもより高い幸福感をもたらしていない"という実証結果があり、学歴に関しても上記調査において相関関係が弱いという結果がある
上記を参考にすると、「健康」「人間関係」「自己決定」の3つの変数によって「心の余裕」を創出できるのではないか、という仮説が立てられる
今後の投稿では、上記の仮説をもとにそれぞれの変数について触れていく