なんか最近、焦っていた。主に仕事のことだ。早く結果を出さねばならない。早く作業を進めねばならない。隣のメンバーはこんなにも道なき道を進んでいるのに、ぼくは隣で何もしていない。正直そんな感覚だった。自分のことが、とても情けなく感じていた。イライラもしているし、足元がずっとすくんでいるような感覚だった。全く優しくなれなかった、全く気遣いもできなかった。全く、丁寧に落ち着いて何かをする時間が、なぜかなかった。自分も、なんらかの作業をしていたが、全く見えなかった。全く自信がなかった。これでよかったのか、あれでよかったのか。いつまで経ってもわからなかった。不安が途切れることはなかった。今思ったが、それは他のメンバーも一緒だろう。わからず、もがきあがき、溺れそうになりながら、それぞれが泳いでいるようにも見える。でもどの海を泳ぐかは、どんな道を行くかは、人それぞれでいいのではないか。頑張りたい人は、頑張っているし、自分も頑張りたい時は、頑張っているし。楽したい人は、楽をしているし、自分も苦手だが、楽したい時はあるし実際楽しているし。のんびり行きたければ、ゆっくり歩けばいいし、わからなければわからないでいいし、そんなに自分を責めなくても、責めるぼくを横から見てるぼくがつぶやく。なんでそんなに、ぼくのこと責めるの?責め立てないと、動けないと、ちゃんと出来ないと、そんな風に、思っているのだろうか。だとしたら、舐められたもんだ。