朝
朝がしんど過ぎる時期を越えて、少しだけ早く起きてみようと思うようになっていた。仕事までそんなに時間があるわけではないが、10分だけでも、何もせずにお茶を飲む時間がすごく自分にとっては至福だった。ほんとに幸せを感じられる時間な気がした。時間があるのが、ぼくはやっぱり好きだな。
昼
職場では、Uがだいぶ穏やかになっていた。ただぼく的には、いつ別人格が現れるかと、いつも気が抜けなかった。もうないだろうとこちらが気を抜いたときに、また急に現れるのだろうなと思った。いつもそんなもんだ。忘れた頃に何かが起こる。それでいいけど、怖い思いは基本的にしたくなかった。幸せを感じるために一回不幸せになるなんて、そんな意味のわからないこと、もう2度としたくなかった。
夜
仕事帰りに職質された。背後からライトも持たずに近づいてきて、あと一歩のところで急に声かけてきたからマジでビビった。やっぱ警察ってほんと苦手なんだけど、仕事のこととか、自宅の場所とか免許証見せてとか、ほんとにデリカシーがないというか、人のプライバシーに触れるんだから、その自覚を持って話し方とか接し方とかもっと気をつけた方がいいと思う。ほんとにイライラした。警察にありがちな鼻につく喋り方する男と、やたらとすいませんばっかり言う女の2人組だった。もらった反射材は、家に帰ってからすぐ捨てた。