選手の夢につけ込んだ興行的コンペティションの弊害

HIRONORI AKASE
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けが

今朝の試合でレアル・マドリードのCBダビドアラバが前十字靭帯を断裂した。

数年前までは1シーズン戦って全リーグで数人いるかいないかの選手生命に関わる大きな怪我。

そんな大怪我が今季至る所で起こっている。レアル・マドリードの中では今季すでに3人目。ミリトン/クルトワ/アラバ(今回)

バルセロナのガビ(まだ19歳なのに)

久保の同僚シルバもシーズン前に断裂し、そのまま現役引退した。

2020年頃からよく言われてるんだけどとにかく試合数が多すぎる。週に3日の試合間隔は当たり前で、リーグ戦に加えて、国内カップ戦、CL・EL・W杯予選、ユーロ予選。CLを優勝したらクラブW杯があって、CL優勝チームとEL優勝チームのスーパカップがある。

サッカー選手なら誰もが憧れるCLやW杯といったコンペへの憧れを巧みに利用し、FIFAやUEFAは関連の試合を増やし収入を得る。

その結果トップ選手の試合数は異常なほど増え、トップ選手であればあるほど人生を左右される大怪我のリスクが増える。

簡単にコンペ主はこの事実を認めないと思うし、試合数を減らす決断は上の人たちからすると悪手なので決まらないと思う。

であれば、クラブや監督は選手を守るために省エネで勝てるやり方を探すために戦術も変わるかもしれない。現代の目まぐるしく攻守が入れ替わるようなゲームプランではリスクが高すぎる。その結果、試合からスペクタクルは失われ、退屈な試合が増えるかもしれない。

そんな未来が少しみえた今日の大怪我。