5年前の新作開発と今の新作開発の変化

hirothings
·

5年前にファミリーTODO(現:ミント)を開発した頃と、現在では随分と開発の状況が違う。

5年前: ファミリーTODOの開発

5年前はストーリーボードを使ってUIKitで画面のコーディングを行っていた。AIもない。Firebaseを使ったことがなかったのでバックエンドのFirestoreとCloudFunctionsの開発は相当勉強した記憶とそのメモが残っている。2019.3月から開発着手してほぼ毎日22時まで開発してリリースできたのは5月末だった。とにかくリストの移動もできないMVPの割には難産だったし時間がかかった。若さと謎の自信だけで乗り切った記憶

現在: 日記アプリの開発

5年前より時間がなく、体力がなくなった。仕事とリノベの打ち合わせを並行しつつ、開発は平日(気力あれば)+土日祝の時間しかかけられていない。にも関わらず、1月から開発を始めて3末の現在そろそろリリースできそうなところまできている。

要因としては、AIによるサポートがめちゃくちゃデカい。慣れないTypeScriptでの開発もChatGPTに聴くと個人開発レベルなら精度高く解答が出てくる。優秀な助手を月額3,000円で雇っているようなものでフル活用している。

慣れた技術を使っているのも要因として大きい。ファミリーTODOのリプレイスからFlutterを使っており、新作の開発もFlutterで行っている。Riverpodも経験済みなので、v1 - v2の移行だけ学べば良かった。結果、ファミリーTODOで何度かリプレイス、リアーキテクチャした経験が、今の開発速度を産んでいる。

あと、一部をアウトソーシングしているのも要因だ。ロゴと一部のアプリ内デザインは外注している。依頼の内容を準備する時間はかかるが、全てを1から作るよりは工数を抑えられている。自分だけでは産まれない発想を得られることもある(これが一番大きい)これもファミリーTODOで得た資金を投資に回せるからできたことであって、5年前はその発想すらなかった。

ともかく、「個人開発の強くてニューゲーム」状態とでも言うべきか、新作アプリ開発は全く1からの開発ではなく、過去作からの経験の蓄積から産まれることを実感している

@hirothings
元ラーメン屋店長プログラマー