ちょっと前に読んだ『The vanishing designer(消えゆくデザイナー)』という記事をたまに思い出す。
要約(ChetGPT)
この記事は、現代のデザイン業界の危機について書かれています。この業界は、創造性を失い、リスクを避けるデータドリブンのアプローチに支配されています。デザイナーは標準化された教育とデザインプロセスに縛られ、『革新的なデザイン』を生み出す機会が減少しています。著者は、デザイナーに対して、独自性を持って勇敢にデザインし、業界に新しい風を吹き込むよう呼びかけています。
たしかに、Webサービスやアプリのデザインプロセスは、データドリブンはもちろん、デザイン思考や人間中心設計、デザインスプリントなど、一定のデザインプロセスで進められる。
プロダクト開発には複数の人が関わる以上、ある程度デザインプロセスを統一しなければ、混乱が生まれやすいのも容易に想像できる。それに、違うデザインプロセスを採用しろと言われても、他のプロセスなんて知らないし、困ってしまう。
ただ、この記事を読んで、思い浮かんだ本が2冊あった。
『アイデアのつくり方』と『考具』だ。
この2冊の本は、「アイデアはどうやって生まれるか」「アイデアを思いつくにはどんな方法があるのか」といった内容が書かれている。特に『考具』は、マインドマップや連想ゲームなど、いろいろなアイデアを思いつく方法が書かれていて、おもしろい。
この2冊の本は、広告系のアートディレクターやプランナーに憧れた人なら、読んだことがある人も多いと思う。広告は、商品のイメージやメッセージを強烈に記憶に残すアイデアが、とても重要になる。そのため、アートディレクターやプランナーは、膨大な量のアイデアを出さなければならない。そのアイデアから方向性を絞り込んで、またアイデアを出して...を繰り返すプロセスで、広告が作られていく。
というわけで、いつかみんなで連想ゲームをしてみたいと思っている。
普段と違うデザインプロセスなら、今まで思いつかないようなアイデアが、たくさん出てくる。もちろん、それが良いアイデアであるかは、わからない。
でも、革新的なデザインは、意外とそんな方法から生まれるのかもしれない。