ヴィンテージスタイルガイド

hirotoarakawa
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以下の記事『Vintage Design Style Guide: Learn How To Select And Use Vintage Ornaments』で、19世紀のヴィンテージ スタイルのデザインの特徴と使い方を紹介していた。すごくおもしろいので、デザイナーはぜひ見てほしい。

この記事に出てくる、年代ごとの芸術様式について調べたのでメモ。

ヴィクトリアン様式

イギリスのヴィクトリア女王時代(1837〜1901)の建築様式。

唯美主義運動(Aesthetic Movement

  • 年代:19世紀後半(1860〜1890年代)

  • 場所:イギリス中心

唯美主義(耽美主義・芸術至上主義)とは、この世の中で「美」を最高のものとする価値観。美の追求以外には何もいらない。美こそ至上。

生活水準が上がった中産階級を主体に、芸術・ファッション・インテリアなど広い範囲に渡って流行した。

アーツ・アンド・クラフツ運動(Arts and Crafts Movement

  • 年代:19世紀後半(1870〜1920年代)

  • 場所:イギリス

産業革命により、大量生産による安価で粗悪な商品が世の中に溢れていた。その状況に反発して、職人による手仕事の復興を目指した活動。

アール・ヌーヴォー(Art Nouveau

  • 年代:19世紀後半(1890〜1910年代)

  • 場所:ヨーロッパ

フランス語で「新しい芸術」。

19世紀後半、ジャポニズム(日本美術)やオリエンタリズム(イスラム美術・ビザンティン美術)などのヨーロッパにはなかった芸術表現が影響して生まれた、新しい芸術表現。

20世紀初期まで盛り上がり、その後はアールデコにその座を奪われた。

アール・デコ(Art Deco

  • 年代:20世紀前半(1925〜1930年代)

  • 場所:ヨーロッパ・アメリカ

フランス語で「Art (芸術)+ Déco(装飾)」

1922年に、エジプトでツタンカーメンの墓が発見されたのをきっかけに、幾何学的で直線的なデザインの人気が復活した。

1925年のパリ万博で、アールヌーボーに次ぐ現代の様式として、幅広いジャンルのアールデコ作品が紹介された。

特に、第一次世界大戦(1914〜1918)の戦勝国となったアメリカで、インテリア・ファッションなど、都市生活スタイルを象徴するものとなった。

バロック・リバイバル, ネオ・バロック様式 (Baroque Revival, Neo-Baroque

  • 年代:19世紀後半

  • 場所:ヨーロッパ

バロック建築を復興した建築様式。

新古典主義, ネオ・クラシシズム(Neo-classical

  • 年代:18世紀中頃から19世紀初頭まで

  • 場所:ヨーロッパ・アメリカ

古代ギリシャ・ローマの芸術・文化を復興した建築様式。

ルネサンス・リバイバル, ネオ・ルネッサンス (Renaissance Revival, Neo-Renaissance

  • 年代:19世紀前半

  • 場所:ヨーロッパ

ルネサンス建築を復興した建築様式。

@hirotoarakawa
フリーランスのUI/UXデザイナー。ポッドキャスト『たまにデザインFM』を配信中。マンガと映画が好きです。