先日、こんな記事を見かけた。
こんな絵に書いたようなダークパターンある??
「お急ぎ便を無料で利用できます」と書いてあるけど、
小さく「会員は\600円/月で特典使い放題」と書いてある。
つまり、「600円払えば無料だよ」と言っている。つまり、無料ではない。
読解力を測るテストで間違えるような人は、もうこれ読み取れないだろ。
しかも、その下のボタンである。
一見すると、ボタンが2つ並んでいる。
YesとNoのボタンなのかと思いきや、なんと、これはYesとYesである。
「Yes か はい で答えてください」というジョークを素でやっているのが、今のAmazonなのである。
では、Noのボタンはどこにあるのかと、画面中をよく探したら、左側に、普通のテキストの見た目でコッソリたたずんでいた。
本当に、実際にこの画面が表示されたのか、疑ってしまうぐらいの典型的なダークパターンだ。人の目を介さず、自動でA/BテストとAIによるUI生成を繰り返した結果、生まれた画面だと言われた方が納得できる。
AIによる生成UIが、今よりも簡単に、自動で行えるようになった先には、ダークパターンが蔓延した世界が広がっていることも十分考えられる。
一方で、人間よりもAIの方が賢くて、倫理観や品性を理解している世界線もありえる。そうなると反対に、私たちデザイナーが作成したデザインをAIにダークパターンかどうか判別してもらうようになるかもしれない。
AIが倫理観や品性をチェックする... まるで「PSYCHO-PASS サイコパス」に出てくるシュビラシステムのようだ。
そこまで考えて、去年公開した「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE」を見ていないことを思い出した。