タイトルの通りである。私は自由時間の大半を、自分の机の前に陣取って過ごす。その机周りに雑紙(ざつがみ)が多いのだ。
雑紙は、ルーズリーフの束から産まれる。あるいはスケジュール帳の後ろの、空白のページたちからも。
雑紙の内容は様々だが、私の場合、大半が小説のネタメモである。それと今後の予定をメモしたもの。後者は必ずスケジュール帳に書き写さないといけない。高確率で忘れるからだ。
予定のメモはそうやって片付けてシュレッダー行きだが、困るのが小説のネタメモだ。一番いいのは「何でもいいから形にしてしまう」ことだろう。しかしいかんせん私は筆が遅い。それはそれは遅い。1000字そこらのSSでも、頭の中で発酵させるのに数日かかる。書く(キーボードを叩く)時は一気なのに。何故だ。
筆は遅いが、ネタはふとした時にぽんぽん湧いて出る。降ってくることもある。ネタを思いつくスピードと筆の速さ(というか遅さ)、足して2で割れないかな。己が悲しくなるが、嘆くばかりでは筆は進まないのである。嗚呼。
雑紙にちらりと目をやれば、書かれた文字の黒黒さが目に染みる。「計画」だとか「やること」だとか。文字たちに責められているようでつらいものがある。それを書いたのは私なのだが。
ようやっと、一枚のネタメモを引っ張り出し、次に書くための書き込みを始めている。勝負は、いかに集中してこの話と向き合えるかにかかっている。
2024年1月9日 戦々恐々と。