突然だが、貴方は応援上映に行ったことはあるだろうか?
私はオタク歴こそ長いが、なかった。そしてつい昨日、応援上映デビューを果たした。
「応援上映ってあれでしょ……みんなで画面に向かって声援送るやつでしょ? 私基本ぼっちだし、楽しめるかね?」
そう思っていた過去の私へ。楽しめるよ!!!!
説明すると、まず私は映画『劇場版忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』にドハマリした。絶賛公開中で4DX上映も控えているこの作品、シリアス路線だとかタイトルは聞いたよという方もいるはずだ。忍たまに関してはニワカもいいところの私、既に3回ほど通っていた。おもしろいから仕方ないね。
そこにXの公式アカウントからのお知らせ。いわく「全国で応援上映をします」とのこと。
サイリウムやぬいぐるみの持ち込み可、声出しもOK。私は興味が……大変にそそられた! 普段なら素通りするはずなのに。
興味が湧いたのは、最寄りの映画館でも開催される予定があったのも大きい。これで都市部だけとかだったら血涙流して諦めていた可能性がある。地方の更にまた僻地に住むオタクにとって、交通の便は死活問題なのである。こんな場所でも開催を決定してくれたえらいひとたちに感謝だ。時間が若干遅いのは目をつぶることにする。
「応援上映 やり方」とかで検索をかけている間に、公式からはおすすめの応援ポイントの案内まで出た。私の腹は決まった。
当日は午前中の用事を済ませた後、電車とバスを乗り継ぎ映画館へ。ちなみにこの時点で私は手ぶらである。本当は駅前のドンキホーテでサイリウムを探す予定だったが、あれですね、ドンキって思った以上に入り組んでいる! バスを逃すと大変だしチケットが取れないことの方が問題なので、私は泣く泣く光る棒を諦めたのである。
チケットを無事に取り、私はカフェラテ(ホット)とチュロスを注文する。なんでだよ。お腹空いてたんです。上映時間が迫るごとに、周りで待つお客さんがなんかこう……明らかに応援上映に来たんだろうなあ、みたいな雰囲気の人たちでいっぱいになっていく。明らかにオタク!というのではなく……期待感。そう、期待感に満ちている。応援上映は一度は該当作品を観ていると楽しめるそうなのだが、それで言うと彼女らはこれから楽しむのが確定している人たちだった、今思い返すとだが。マスクの下でにこにこしながらアナウンスを待った。
客席に入る。ヤ、ヤング多い……!!!! あとグループ客のキャッキャッ感がすごい……!!!! あれ? よく考えたら上映中ってチュロス食ってる暇ないんじゃない? 私は急いでチュロスを胃に収める。絶妙に長い。カフェラテは取っておく。
会場のライトが落とされて、いよいよ「応援上映」が始まった。え!? すごい、みんなあれ持ってる、そう「ペンライト」!! サイリウムかもしれないけど、こっちにはもう違いはわからないので「ペンライト」と呼ぶ。暗闇で光るペンライトが最初は不思議な感じだった。
(ここからはネタバレが混ざります)(記憶もごちゃついてます)
正直、私は「地方の映画館で応援上映……ちゃんと盛り上がれるのかな……」という、一抹の不安があった。だってシャイで有名な県民性だもの。確かに最初の方こそ客席は遠慮がちだった。土井先生にすぱっと「行ってらっしゃい」が言えなかったものな。私のことです。
流れが格段に変わったのは滝夜叉丸先輩登場シーン辺り。後ろのグループからわっと声が上がった。キャー!!だったかな。回想のみの登場なのに、は組のみんなだけではなく客席も励ましていく男、滝夜叉丸先輩。すごいです。
はい、そこからはすごかったです。
六年生はじめ、先輩キャラクターが登場する度に「キャーーーーーー!!!!!!」の嵐。飛び交う名前。体感ですが「長次ーーーー!!!!」の声のボリュームがすごかった。聞き込みのシーンで「私にも聞いてーーーー!!!!」とか。食堂のシーンでの後ろ姿のみの皆さんも確実に捕捉されていたので、叫んでいるお客さんたちはガチ勢間違いなしでした。押都さんやシナ先生にも歓声が上がっていた記憶。そして利吉さん登場シーンは「ギャーーーー!!!!」だったような。知ってた。
一年は組のみんなにはひたすら「かわいいーーーー!!!!」「頑張れーーーー!!!!」(何かできたら)「えらーい!!!!」等々。きり丸にフォーカス当たるので「きりちゃーん!!」も多かったです。かわいいのわかるので、この辺りから私もできるだけ声出ししてました。
「(山田先生の)字きれい!!」「(立花先輩の)指きれい!!」とかもあって、そういうのもアリなんだな~と感心するなど。
もちろん、ドクタケ忍者隊歌唱シーンでは赤く染まる会場のペンライトたち。これこれ、これが見たかった!
「勇気100%」を会場全体で歌って、エンディングテーマ後に皆さんで拍手! 初めての応援上映はこうして「楽しかったな~」の余韻を残しつつ幕を閉じたのでした。
個人的結論①:応援上映は本当に「恥ずかしがらずに」参加した方が楽しい!
個人的結論②:こういう時「ガチ勢」はむしろ頼もしい!
個人的結論③:ペンライトはあった方が楽しい(私も振りたかった)!!
なんだかんだでほくほくした気分で帰りのバスを待っていた私は、Xを開いて情報の爆撃に崩れ落ちることになるのだが、それはまた別の話である。
以上が、2025年1月25日の備忘録だ。また機会があれば行ってみたい!というのが本音である。そして某通販サイトでペンライトをポチったことも付け加えておかねばならないだろう。ペンライトはすっかり私の憧れになってしまったのである。
2025年1月26日 夕暮れを感じながら。