本日3/20付で、イベント合わせではない本を発行した。なんでもない日のお茶会みたいだ。
※こちらは「二次創作作品・カップリング要素」を含む文章になります。この言葉の意味がわからない方は、閲覧をお控えください。
なぜイベント合わせでない日に本を? 実は推しカプ(それぞれ3/3と4/7の生まれ)の「真ん中バースデー記念」である。本当は3/21も該当するが、ちょうど祝日だし、「春分の日」だし、ちょうどよかろう! この日に合わせてどうしても何かしたかった。つまりは私の自己満足な感じが否めないのであるが、ありがたいことにぽつぽつと反応をいただいた。嬉しい。素直に嬉しい。皆様に幸あれと思う。
それと並行して、今回の本では少しこだわったところがある。「UDフォント」で中身(小説もあとがきも注意書きも奥付も)を統一して印刷してみることだ。
「UDフォント」、これは「ユニバーサルデザインフォント」のことである。
識字に関して何らかの障害を抱え、文字の読み取りに苦労する人が、世間には一定数いる。そうした人々の存在こそ知っていたが、「UDフォント」の方を知ったのは本当にここ最近のことだ。「UDフォント」は形状の細部のデザインを工夫して、障害を抱える人々が文字を読めるようにとデザインされている。
新刊の注意書きより。一般的なフォントと少し異なるのがわかるかと思う。
その存在を知ってから、私はずっと興味があった。フォントに貴賤はない。ならば自分の本で使ってみるのもよいのではないか?
障害を抱える人にも(同人にまつわるマナー等わかれば)作品が行き渡ることがあってもいい、というのは私が割と本気で考えているところである。私が小説という媒体に可能性を感じているのも同様の理由からだ。テキストなら目が不自由でも読み上げ機能で楽しむことができる。
(なので、SS名刺メーカーの管理人さんの意見には頷くことが多い。ALT機能はなかなか使いこなせていないのだが…)
というわけで、使ってみた。UDフォント。普通にWordの中にあった。いくつか種類があるが、「UD」と付いているかがポイントのようだ。表現したい内容に合わせて適宜選んでいった。
完成した本を見ると、やはりまだ「見慣れない」感じはある。しかし私は満足していた。実験的でもいいから、こうしたバリアフリーに触れていくのもよいと思っている。
2024.3.20 (物理的に)光り輝く自作の本を見ながら。