ゲゲゲの謎、巷で人気のアレ。見事友人数名もフォロワーもその魅力にやられている。
というわけで観に行きました。ただ私はどちらかというと妖怪目当てのところがあるので、思ったんと違う!という感想だったらごめんね……。
作画は大変に良かったというのは言わずもがな。音響も力の入った作品ではありました。作中では不快感の象徴である不気味な音も、視聴者にはそれほど不快とは感じないレベルで良かった。そしてやはり下駄の音はいいね!
思った以上に流血ドバドバで驚きました……こんなもんだったっけ?でも最近の深夜アニメ…の方がもっと酷いか?最近アニメをあまり見ていないので、ちょっと自分の中の表現に関してが更新されてないなとも感じました。
そして声優がガラッと違って……時は流れるのだなとしみじみ。私が見たことあったのは高山みなみさん、そして……田の中勇さんのペアでした。ご冥福をお祈りいたします。
〜ネタバレあり、キャラ中心感想(箇条書き風味)〜
思いついたらかいてる感じなので時系列ガバいよ
・個人的に水木の身体能力の高さ=従軍経験で説得力があるのは良かった。
・個人的に印象に残っているのはやはり沙代ちゃん……正直あの話の中では一番被害者な気もします。そしてまぁ、色々とゲスイ!水木もそりゃ吐くよね……。
・エンディングのあの怨霊は、友に会いに来たのか、嫁に会いにきたのか、両方なのか……魂まではやられなかったから、最後の最後に水木は思い出せたのかなと、ほっこりしました。
・妖怪はずっと近くにいる、お前達が見ようとしないだけじゃ(うろ覚え)、気持ちよくなってしまった本当に気持ちよくなってしまった。あそこだけは歓喜の涙を流しそうになった。あそこが一番この映画見て良かったって感じたかもしれない。
というわけでゲゲ郎さんは好きしかない。アナグラの妖怪さん達にお鎮まりくだされ!言ってるのも良かった。
・陰陽師が絡んでくるの〜〜めちゃくちゃに良かったですね……いいなぁやっぱり裏にそういう呪術だとか祈祷だとかあるの本当に好きなのでそこもテンション上がりました。しかもまだ昔の日本なのでね……あんま違和感のない登場でもありました。
・流石にいつもの愉快な仲間達が戦闘に参加することはありませんでしたが、ちゃんと鬼太郎が使う技をゲゲ郎さんも使ってたのが良かった。リモコン下駄いいね。そしてまさかの霊毛ちゃんちゃんこ……!
・マジで何も知らなかったので水木が婚歴あるとおもってたら水木は永遠に人を愛せない業を背負った人間でしたね……。わからんこの後結婚するかもしれないけど一生引きずっててほしい。
・言うてお姉ちゃん方も頑張ってたみたいなのでまぁ……でも悪いことしてたから、因果応報というか。それはそれとしてこの村に殺された人はたくさんいたけども。だからこその狂骨か。
・狂骨、血桜、河童、ねずみ男……が今回出てきたわかる範囲の人たちかなぁ?狂骨は死んだ者の骨がという話だったので、実は沙代ちゃんはとっくのとうに死んでいたのかもしれないな……という無理矢理な解釈を。実際飼い殺しという状況ではあった気がします。
正直怨恨による幕引きであったが為、とてもハッピーエンドとは言えませんでしたが、好きでした。その惨劇を水木が思い出せなかったのは、あそこで一回負けちゃったからかもしれない。(この村で見たことは忘れなさい)
・血桜は……てっきり水木大先生の作品なので、樹木子が出てくるかと思ったのですが、血桜ちゃんでしたね。なぜ血桜が咲いていたのかとかちょっと気になります、あとよりにもよってなぜピンポイントで嫁の血だったのかとか……。もとより最初からゲゲ郎を釣るつもりだったのかしら。それとも嫁の血じゃぁ!とか言って全然他の人の血も混ざってたのかしら。
・河童さん!河童さん!助かりましたぞ〜!好き。尻子玉狙ってこないから話わかる人たちですね。
・村ぐるみで狂ってる!やってられっか〜!で逃げ出したねずみ男ほんまに愛おしい。それでこそだよ、友の生きる未来だよ(皆勤賞)
・つるべちゃんでタバコの火つけるシーンとか良すぎましたね……。あれは水木の中で妖怪さんを認めたシーンとも言えるかもしれない……。
・最初ゲゲ郎が温泉で話してた方はどなただったのか……。
〜まとめ〜
ゲゲゲの鬼太郎という作品をあまり知らなかった(毎週日曜日にやってたものを祖父と一緒にやんややんやしながら見る程度)私にとって、今回のゲゲゲの謎は全くの新アニメという気分でもありました。
が、そこにはしっかりと妖怪の恐ろしさ、人の業の深さとそれからと……あの頃のゲゲゲでしっかりと抑えていたものが存在しており(特に最後の時ちゃんのシーン)ゲゲゲの鬼太郎だ、という気持ちになりました。
時代考証等はあまりよく分かりませんが、SNSで話題になるような『今時その表現はどうなのか?』というシーンもそれほど違和感はなく描かれていて、だからこそ、その時代での自然感も出ていたのかなと思います。
人間に関しては負の側面が目立ちがちな今回の作品ではありましたが、時ちゃんや水木のような人もいるし、双方共に醜く、そして魅力的であったと感じます。
妖怪さんたちは、妖怪さんたちでしたね……ねずみ男に一番安心したかもしれません。こいつ昔っからこうなんだ最高……って具合で。
恐ろしくも美しい怪異の世界は我々の周りに常に在ること。ゲゲ郎さんが見ようとしないだけじゃ、と話していたシーンのあの演出は、大変素晴らしいものだったと思います。
ゲゲゲの謎、面白かったです。勧めてくれた友達!ありがとう!