雨露の夕方に

kurashi
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今朝は寒い中、夫と起きて、夫のシャワーが終わるまでゆっくりうとうとしていた。

頃合いを見て起き上がって、残っていた食パンで簡単にトーストを焼いて、バターを塗り足してこたつの上にそっと置いた。

「おはよう」夫の姿に目を点にしていたら、夫は気がついたように

「眼鏡が曇って、服の前後ろがわからなくて、この姿なの」

なるほど。と合点したわたしは、返事を打ちながら朝の支度を続けた。

「仕事頑張ってこなきゃ…」そうつぶやいた夫の表情は虚ろ。

思わず手を止めて、わたしは夫に視線を移した。

「どうしたの?」

そっと夫の肩に抱きついて、胸をとんとんと叩いた。

夫は嬉しそうに笑って、されるがままにしていた。

『頑張ろうね』という気持ちを、込める時にする、わたしの表現の仕方である。

本日2回目の見送りも終えたあとは、寝室に移動して、ゆっくりとまどろむ。

今日もひどい雨だ。

義母との用が終わったら、片付け等が出來といいなと思う。

@hitsujiday
ゆれるこころを、ひっそりと。