23世紀のデイジー・ベル

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公開:2025/12/23

7月のイベントに出す予定の、鯰さに長編私的用メモ。

※ネタバレしかないです


プロローグ|はじまりは鈍色

本丸が襲撃され、誰ひとり欠けることなく撃退に成功する。しかしその勝利は偶然に過ぎず、戦力不足と危うさを痛感するエリカと刀剣男士たち。

「守るために、変わらなければならない」──誰もが、修行を意識し始める。

一月|雪白をこえて(スノードロップ)

復興の進む本丸で、鯰尾藤四郎は修行に出る決意を固める。旅立ちの朝、雪白の庭で交わされる静かな約束と、初めての口づけ。

離れても、帰る場所はここだと確かめ合う。

二月|すみれの記憶(スミレ)

鯰尾不在の本丸。乱藤四郎の視点で語られる、顕現当初の思い出。

すみれの櫛に宿る、まだ名前のつかない想いと、主と刀の始まりの記憶。

三月|浅黄の花、咲くころ(ミモザ)

エリカの誕生日に、鯰尾が修行から帰還する。想いを伝え合い、正式に恋仲となるふたり。

春の光の中で、関係が新しく芽吹く。

四月|桜色のゆくえ(桜)

演練で力を試したい鯰尾と、それを案じるエリカ。すれ違いの中、ファヴールが心を結び直す。

手を取り合うことで、互いの立場を知る春。

五月|メランコリック・メイリリー(鈴蘭)

姉妹本丸・荊乃本丸を訪れるふたり。

「恋人として見られているのか」という不安を、それぞれが抱える。荊乃本丸の主・野薔薇とその近侍・山姥切国広の助言を受け、恋のかたちを見つめ直す。

六月|薔薇のまどろみ(バラ)

薔薇のジャムを作る、穏やかな日常回。言葉にしなくても伝わる距離感と、生活に溶け込む幸福。

恋が“暮らし”になる瞬間。

七月|透きとおる祈り(マドンナリリー)

放棄された世界に迷い込んだ鯰尾。

そこで出会うのは、審神者にならなかった老修道女──ifのエリカ。それでも鯰尾は、元の世界を選ぶと決意する。

八月|月白のひと夜(月下美人)

夏祭りで人混みにはぐれたエリカ。

謎の狐面の青年と出会い、境界のあわいに触れる。やがて鯰尾と再会し、花火の下で想いを確かめ合う。

九月|深紅のゆらぎ(彼岸花)

エリカに持ち上がるお見合い話。

「刀である自分より、人間の方がふさわしいのでは」と悩む鯰尾。揺れながらも、互いを選び続ける覚悟を再確認する。

十月|おやすみ、嵐の子(エリカ)

悪夢に悩まされる鯰尾。

嵐の夜、エリカはココアを淹れ、子守唄を歌い、寄り添う。強くあろうとした彼が、弱さを預ける夜。

十一月|銀の靴を鳴らして(クリスマスローズ)

政府主催の舞踏会に招待されるふたり。

不慣れなダンスに奮闘しながら、手を取り合って舞踏会へ。光の中で、恋人として並び立つ。

十二月|黄金色の約束(ヤドリギ)

本丸のクリスマスと、冬の街への小さな外出。ヤドリギの下で交わされる、未来への約束。

来年も、その先も共に在ることを誓う。

エピローグ|23世紀のデイジー・ベル

日常へと溶け込んでいく幸福。選び続けた先にある、穏やかな未来の気配。

──これは、恋をして、共に生きることを選んだふたりの物語。

外伝一|花々のお茶会

王冠本丸、荊乃本丸、霞乃本丸――三つの本丸の審神者が集う、ささやかなお茶会。花とお菓子に囲まれた穏やかな時間の中で、エリカは恋人としての不安や戸惑いを打ち明ける。

それぞれ異なる立場と時間を生きてきた審神者たちの言葉は、エリカに静かな確信を与えていく。

これは戦いの外側で交わされる、女たちのためのやさしい時間の記録。

外伝二|ばらの僧院

まだ審神者になる前、幼いエリカが過ごしたオーストリアの修道院での日々。祈りと沈黙、手仕事に満ちた時間の中で、少女は少しずつ心の傷を癒していく。

やがて訪れる「神に仕える」という決意の芽生え。

後の選択へと静かにつながっていく、過去の物語。

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惑星の片隅