先日、日の出山麓のつるつる温泉に行ってきた。近所の銭湯に片端から通うなかでだんだん物足りなくなって来た温泉愛を、ちょっとしたハードルを設けることで発散しようと思ったからだ。
関東ふれあいの道を網羅するわけでもなく行き当たりばったりに踏破してた頃(何だかんだで160コースのうち、10コースぐらいは歩いてた)、どこかでその名前は知ってたのだけど、当時はまだ温泉のありがたさを知らなかった。
だけど、歳を取り、サウナは血圧的に危険だけど、温泉なら大丈夫だし大好きおじさんに変化してから改めて登山のあとの温泉でかぁーっをして見たくなった。
だがしかし、今の自分は堕落した、先がない身体をしている。登山なんてしたら死んじゃうのでは??
その不安は十数年前はまだなかった文明の利器とお金がいい感じに解決してくれた。
1つはYAMAPってスマホアプリ。目的地と獲得標高とそこまでの到達予測時間がめっちゃわかりやすいアプリだ。これでおじさん基準で計算して、100メートルぐらい登ればあとは全部下りだわという安心感があった。あとで知ったけど、すれ違い通信風の通知で俺は1人じゃないって無駄な安心感があった。
そしてもう1つは御岳山に宿坊として山岳講=山のお参りに来た方向けの宿があることを知ったからだ。じゃらんで笑
登山のためだけに普段しない早起きでフラフラのまま山道に入って何度も後悔してる自分は、12時過ぎに起きて16時過ぎに山に入れる余裕は何よりも嬉しかった。
1万7000円は決して安くはないと思うけど、東京の宿泊のバグり散らかしたお値段を見てたら、土日1泊で早起きしなくていい!っていう安心感を得られるのは何よりも変えがたい。
気づけばポチって日付まで押さえていた。
そして当日。
舐めプで登山するつもりがなんか緊張して11時に起きた。時間に余裕あるし、ケーブルカーの滝本駅まで川伝いに歩こうとしたはいいものの、かなりしんどい登り道で。結果、汗だくになって泣きそうになったけど、その分宿泊ではぐっすり眠った。
朝5時にボヤっと起きて初日の出を拝んで神社にお参りして2度寝。
朝ごはんをゆっくり食べて、そのまま日の出山へ出発。山頂で春霞に沈む神奈川をスマホに納めて降りてつるつる温泉まではあっという間で。憧れの温泉は修理中だったけど(´;ω;`)、泉質は聞きしに勝るヌルヌル具合が最高だった。湯上り後、11時にちょうどオープンしてた食堂で地ビールを呑んで帰りのバスまでの時間を潰してた。
自分の身体はあと何回こういったことを許すのだろう。三斗小屋温泉に行ったのが別人の記憶みたい。風化した記憶にすべてがある感じ。
先は長くないな。出来ることなんてどうせ。
あ、でも、赤湯温泉行きたいな。。行けるかな。。